福岡ソフトバンクの永井スカウト部長が、センバツで注目した選手の評価を行っている。
２人が抜けている
永井スカウト部長はまず「2人が抜けている感じ」と話し、大阪桐蔭の前田悠伍投手と、専大松戸の平野大地投手の評価をした。前田選手は「現状でプロに連れて行っても、2軍の試合でそこそこ投げるんじゃないですかね」と話し、「あれだけの球速と制球力がある左投手は少ない」と評価した。平野投手にも「がむしゃらにガチャ投げをせず、投球のバランスが良い」と話した。
ただし二人にも「もうちょっと、きてもらいたかったというのはありました」と話し、前田投手は初戦で最速が142キロ、平野投手が146キロ止まりだった事について話し、期待の高さを示した。
その他の投手
ここに次ぐ選手として挙げたのが東北のハッブス大起投手、「意外にフォームのバランスがしっかりしている。体の成長を待てば非常に楽しみ」と将来性を評価した。
他にも仙台育英の高橋煌稀投手は「いいストレートを投げる。伸びしろが十分」と話すと、左腕の仁田陽翔投手にも「投げているボールは一級品。制球力をつけられたらいいピッチャーになる。スカウトとしてはその見立てが大事になってくる」と話した。
その他に東海大菅生の日當直喜投手のストレートに「非常に力強い」と話し、沖縄尚学の東恩納蒼投手も「腕の振り、フォームのバランスが非常にいい」と評価した。
野手
野手では大阪桐蔭の南川幸輝捕手の名前を挙げ、「バッティングが非常に良かった」と高く評価し「捕手ができれば最高ですし、そうでない場合でも違うポジションで可能性が見いだせる」とした。
報徳学園の堀柊那捕手についても「今大会で一番いい捕手。ドラフトでも上位氏名だと思う」と上位評価をすると、海星の田川一心選手、仙台育英の尾形樹人選手、常葉大菊川の鈴木叶選手の捕手3人の名を挙げ、「総合的に良かった」と評価した。
満塁ホームランを放った沖縄尚学の仲田侑仁選手は長打力に注目し、同校の先輩でソフトバンクで主砲として期待されるリチャード選手と比較し、「間違いなく高校の時点では仲田くんのほうが上」と評価、「リチャードは入団5年目の昨年、ウエスタンリーグの本塁打記録を更新した。仲田くんも4,5年かけたらリチャードぐらい、あるいはそれ以上になるかもしれない」と評価した。
広陵の真鍋慧選手についても「間違いなくいい素材」と評価したものの、「その成長過程を大学で過ごしたいのか、プロで勝負したいのか、本人がどこでやりたいのかというのが気になる」と進路について気にしていた。
また敦賀気比の高見澤郁魅選手について「サードというポジションゆえに、もう少しガーンと長打を打てる感じになれば面白い。非常にいい素材の打者」と評価した。
ソフトバンク永井スカウト部長が注目、センバツ出場校、好素材の選手たち ー 西日本スポーツ紙面
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