埼玉西武の渡辺GMは、ドラフト1位指名選手を事前に公表する可能性を明かした。またドラフト上位候補に大学生投手が多いものの、得点力不足の課題も話した。
佐々木麟太郎選手をマークしていた
渡辺GMは「打てなかったし」と今年は得点力不足が大きな課題だったことを指摘したものの、大学生投手の良い投手が多いことに「いるよね。例年に比べればいると思う」と話し、ドラフト上位指名候補は大学生投手が有力である事を示唆した。
西武は元々、花巻東の佐々木麟太郎選手をマークしており、上位候補にリストアップしていた。渡辺GMも花巻東グラウンドを訪れて練習を視察したこともあった。しかし、佐々木選手がプロ志望届を出さずにアメリカ留学を決意したことで獲得を断念、他にドラフト上位で指名するような野手がいないと判断し、大学生投手の1位指名を目指す事になった。
佐々木選手について渡辺GMは「あれだけ振れる選手はいない」とその素質を認めていたが、「若い彼なりに悩んで決断したと思うので」と、留学の決断を尊重した。
すでにドラフト1位指名候補は10人程度に絞っている見込みで、渡辺GMも東都リーグなどの視察に姿を見せている。そして1位指名については「みんなと話し合って出しましょうっていったら出すし、出さないって言ったら出さないし」と1位指名公表を示唆し、「気持ち的には、公表したいくらいな気持ちはあるよ」と話した。
埼玉西武は昨年、蛭間拓哉選手の1位指名をドラフト9日前に公表し、一昨年も隅田知一郎投手の1位指名をドラフト会議の3日前に公表している。2019年にも佐々木朗希投手の1位指名を事前に公表しており、今年も今後、松井監督が参加して行われる会議など、数回のスカウト会議を行い、決定したタイミングで公表することになりそうだ。
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