千葉ロッテの榎スカウト部長が、東北高校の二刀流・伊藤千浩選手を評価していることがわかった。
ダイヤの原石
伊藤千浩選手は187cm83kgの恵まれた体で、2年生までは野手として長打力を見せていた。しかし、昨年秋の東北大会2回戦で山形中央に敗れた後、中学時代まで投手として投げていたこともあり、富沢監督に投手への転向を直訴した。
入学時に135キロを計測していたが、投げてみると最速142キロを記録し、冬は投手としてのトレーニングを積んだ。変化球はカーブとチェンジアップの2種類しかないが、この春の東北大会準々決勝では花巻東で登板し、佐々木麟太郎選手を空振り三振に斬るなど、初戦から準決勝まで13回を無失点に抑えていた。
決勝の聖光学院戦では2回1/3で4失点し3−4と悔しい投球になったが、この試合を視察した千葉ロッテの榎スカウト部長は「真っすぐに角度と力がある。スケールの大きさが魅力」と評価した。
プロでは野手でプレーしたいと話す伊藤選手、東北大会の光南戦では2ランホームランを放ち、花巻東戦、聖光学院戦ではタイムリーヒットを4番として活躍を見せる。
千葉ロッテは岩下大輝選手、山口航輝選手といった体に恵まれていて、投げても打っても力のある選手を3位、4位で指名し、岩下投手はリリーフや先発で投手として、山口選手は4番を打つほどの打者に成長している。伊藤選手もおそらくそのタイプの候補として評価しているものとみられる。


東北大会決勝の聖光学院戦では救援登板し2回1/3を4失点でKO。チームも3―4で敗れて優勝を逃した。真っ向勝負を挑んで経験不足を露呈したが、その魅力に変化はない。視察したロッテの榎康弘スカウト部長は「真っすぐに角度と力がある。スケールの大きさが魅力」とダイヤの原石を評価した。
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