東京ヤクルト、2016年の明治神宮奉納試合がドラフト指名に大きく影響

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東京ヤクルトが、2016年11月5日に明治神宮外苑創建90年記念奉納試合で、東京六大学選抜と対戦をしたが、この試合が阪神のドラフト指名に大きく影響を与えた。

対戦した選手を指名

奉納試合はヤクルトも3番・川端、4番・山田哲人などガチの1軍戦力で対戦した。また投手も石山投手が先発し、原投手、村中投手、秋吉投手などが継投していった。そして試合は、12-1で東京ヤクルトが対象した。

それでもこの試合で、今年のドラフト2位で指名した法政大の中山翔太選手が、その奉納試合で4打数3安打、2本の2ベースヒットを記録し、この試合の活躍の印象が大きく、今年1年間を注目し、高い順位での指名となった。また、東京六大学選抜で先発をした星知弥投手が、この試合の前にすでに行われていたドラフト会議でヤクルトから2位指名を受けている。

そしてさらに、この試合で1番セカンドで出場した当時明治大の吉田大成選手が、今年、明治安田生命からドラフト8位でヤクルトに指名された。吉田選手はこの試合で6回までに3つの併殺を奪い、5回にはノーアウト1,2塁の場面でのショートゴロを6-4-3の併殺ではなく、相手ランナーのスタートが遅れたことを見てサードに送球し6-4-5の併殺を完成させ、この回を無失点に抑えた。

ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクはこのプレーに驚き、「奉納試合でのプレーを見て、これから2年間は追い続けなければいけないと思った」と話す。この試合の視野の広さや判断力の速さが、今年のドラフト会議での指名につながった。このプレーがすべてではないが、このプレーが注目されるきっかけを作ったことは間違いない。

ちなみにこの試合では、今年新人王を獲得した当時立教大の田中和基選手や、今年ドラフトで指名された小島和哉投手、渡辺佳明選手などが出場していた。そして来年の候補でも、1年生の早稲田大の小藤翼捕手がスタメンマスクを被って出場しており、また当時1年生の慶応大の郡司裕也捕手も出場している。

プロアマの交流試合は毎年多く行われるようになった。しかし、プロの1軍戦力との対戦で大きくアピールできたことが、プロ入りのきっかけとなった。2015年には侍ジャパン大学代表とプロの若手選手との壮行試合で、山川穂高選手などを相手に、当時、創価大3年生だった田中正義投手が4回パーフェクト8奪三振の投球を見せ、翌年のドラフト会議で注目選手となっている。

今後も、プロ入りに向けて大学生が大きなアピールをすることができるような、こうした試合が多く行われることを期待したい。

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特に五回の併殺が非凡さを際立たせる。無死一、二塁で川端が遊ゴロ。通常なら6-4-3で二死三塁から再開-となるはずだったが、吉田が送球したのは何と三塁。ハーフライナー気味の打球で走者のスタートが遅れたとみるや、迷わず二走を刺した。6-4-5の珍しい併殺を完成させ、この回を無失点で切り抜けた。
ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「奉納試合でのプレーを見て、『これから2年間は追い続けなければいけない』と思った」と振り返る。プロを相手に広い視野と判断力、素早い身のこなしを披露したことで、ヤクルトスカウトの間では一気に注目の存在となった。当時はプロ志望届は出しておらず、すでに明治安田生命への入社が内定。そこから最短の2年間で、ヤクルト入りが決まった。

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