阪神、早稲田実・清宮幸太郎選手を来年のドラフト1位候補筆頭に

高校野球ドラフトニュース 2017年ドラフトニュース 阪神ドラフトニュース

阪神が早稲田実の清宮幸太郎選手を、来年のドラフト1位候補の筆頭として考えていることが分かった。来年もドラフト1位指名で野手を獲得すれば3年連続となる。

3年連続になっても問題はない

阪神は球団関係者が、「清宮君はもちろん、1位候補に入ってくるでしょう。」と話し、すでに担当スカウトが密着マークをしているという。阪神は2015年に大学生外野手で左打ちの高山俊選手を、今年は大学生内野手で右打ちの大山悠輔選手を指名しており、来年も清宮選手をドラフト1位で指名すれば、3年連続の野手のドラフト1位指名となる。それについては「3年連続で野手の指名になっても問題はないと考えています。それだけの逸材ですから」と話している。

また、「今ウチの球団には生え抜きのレギュラー格の選手が少ない。高山が1年目から頭角を現して今年は大山を獲得した。それでも生え抜きでクリーンアップを組むにはもう一人、野手が必要。その候補が清宮君です」と話し、高山選手、大山選手とクリンナップトリオを組ませる構想を示した。3年間のドラフトで一気にクリンナップをそろえることができれば、今後10年は打線の軸は安定する事になる。

複数球団が競合

清宮幸太郎選手にはすでに北海道日本ハムの栗山監督も視察し、横浜DeNAの高田GMも筒香選手の後釜として清宮選手を意識している。その他、福岡ソフトバンク、中日なども注目をしている。守備はファーストという事になりそうだが、やはりすでに高校通算76本塁打を放ち、1年夏の甲子園で2発、明治神宮大会決勝でも1発を放つなどただモノではない。

今年のドラフト会議では創価大の田中正義投手に12球団が指名するかもと言われたが、結果的に5球団の指名となった。寺島成輝投手や今井達也投手、藤平尚真投手といった高校生の候補に、柳裕也投手、山岡泰輔投手といった即戦力候補が出そろった事と、田中投手の肩の故障が影響した。今年は野手で履正社の安田尚憲選手が注目を集めるが、現在の時点で藤平投手や寺島投手のように1年時から注目されている高校生投手の目玉候補はおらず、もしこのまま清宮選手が故障もなく順調に活躍をし、来年はセンバツとともに夏の甲子園でも活躍し、U18代表でも活躍を見せたとすれば8球団~10球団くらいの指名があるかもしれない。

もちろん、今井達也投手や高橋昂也投手のように夏に一気に力を見せる高校生は登場すると思われ、実際には1位指名球団数は減るかもしれないが、最低でも6球団は最終的に指名するのではないかと思う。

来年のドラフトは?

この他のドラフト1位候補としては、履正社の安田選手も候補に挙がる。明治神宮大会での3ランホームランは1位を確実にしたと思う。またヤマハの鈴木博志投手やNTT東日本の西村天裕の速球はリリーフとして1年目から抑えのエースになる実力がある。来年はともに先発にも挑戦しそうで、その成績次第でさらに注目度が増すかもしれない。社会人ではJR東日本の田嶋大樹投手がドラフト1位候補に挙がるが、先日のU23W杯では代表に選ばれたものの登板がなく、やや調子を落としていることが心配される。来年、エースとしてきっちり投げることができれば1位指名は確実とみられる。東京ガスの石田光宏投手も大学時代は大エースだったが社会人で球威が増した。

また来年のドラフトでや野手の候補に注目が集まりそうだ。日本通運の北川利生選手は今年春にホームランを量産し、都市対抗でも一発を放った。外野手で右のスラッガー候補、トヨタ自動車の藤岡裕大選手は、強い打球を打ちチャンスにも強さを見せる。サードをしっかり守れる。楽天の茂木栄五郎選手くらいの活躍を1年目から見せてくれるのではないかと期待される。ほかにも大阪桐蔭時代に森友哉選手とともに甲子園でホームランを打ちまくった笠松悠哉選手や、東海大で1年目から内野手として活躍している下石涼太選手も遊撃手の候補として注目される。

高校生投手では149キロを記録する熊本工の山口翔投手や甲子園で146キロを記録した星稜の清水力斗投手などが期待されるが、まだドラフト1位候補クラスには入ってきていない。また今年注目された大学生投手候補でも現時点でドラフト上位として名前が挙がるのは東大の宮台康平投手くらい。

1年後はどうなっているのか、そして清宮選手の行方は?来年のドラフト会議も非常に楽しみ。

2017年ドラフト指名予想 | ドラフト会議ホームページ2016 Draft home page

清宮は、阪神の中長期的チーム強化策に合致する存在だ。金本監督の要望により、阪神は昨年の高山に続いて今年も大山を1位指名した。2年連続で捕手以外の野手を1位指名するのは、高校生と大学・社会人に分かれた05~07年の分離ドラフトを除く49度目の通常ドラフトでは史上初のことだった。さらに3年連続も辞さないという。それには明確な狙いがある。別の球団関係者は言う。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント