阪神の岡田監督は11日、10月26日に行われるドラフト会議について、ドラフト1位指名は即戦力投手を指名することを明言した。1位指名は事前に公表しない方針。
スカウトの1年間の成果
岡田監督はドラフト1位の指名について、「今年なんかほとんどピッチャーやろ。野手はほとんどいてない言うてるやんか。俺はもうピッチャーの方がええかなと思ってるけど、上位の方はな」と話し、ドラフト上位候補はほとんどが投手と報告されていることがわかった。また、「そんなに見てない見てない。スカウトの1年間の成果やからな。そら最低限は見るけど評価はほとんどスカウトに任してるよ、唯一の正月やねんから」と話し、スカウト陣が評価した選手を指名すると話し、候補のビデオについては「いや、そんなに見てない見てない。まだなあ、ドラフトに関してはそんなに見いひんよ。」と話した。
今年のドラフト候補は、大学生投手に上位候補が多く、常広羽也斗投手(青学大)、西舘勇陽投手(中央大)、細野晴希投手(東洋大)、古謝樹投手(桐蔭横浜大)、下村海翔投手(青学大)武内夏暉投手(国学院大)などが注目されており、阪神も大学生投手の1位指名を行う。
そしてその1位指名については、巨人がドラフト直前まで公表しないとしたのを聞き、「いや俺もせえへんよ。そんなん、当たり前やろ」と話した。「NPBに各球団言うなって、もうそう言うたらどうやって俺言うてんねんフロントに。今年は客入れるとか言うてるから、そんなん面白ないやんか、何のためのドラフトやねん。そんなんコミッショナーに言わしたらええこと、そうやろ。」と話し、1位指名を公表する事自体に反対した。
下位では若い野手を
そして、岡田監督は「まあ俺はもうチーム的には野手よりも今年はピッチャーの方がええかなとは思ってるけどな、上位の方はな。野手はちょっとやっぱり下で若いのを、高校生を取っておかなあかんからなあ、バランス的にも」と話し、上位は投手を指名、下位では高校生野手を指名するのが理想的と話す。
中でも、「キャッチャーの補強はええわ。キャッチャーは育てんとあかんわ。キャッチャーは高校生よ。」と話し、「プロ野球のキャッチャーって、みんな高校生やんか。大学出でホンマにやったの古田くらいやろ。癖のない、高校の若いときからプロのボールを受けとかなあかんということよ。みんなそうやろ、野村さん、森さんに始まって。みんなキャッチャー高校出やで。変に頭の中の癖がつかんうちに、新鮮なうちにプロのボール受けさせて、配球とかもな」と話し、高校生捕手を育てる意思を持っていることを明らかにした。
高校生捕手については前日、報徳学園の堀柊那選手、常葉大菊川の鈴木叶選手、明徳義塾の寺地隆成選手をリストアップしていると報じられており、3位以降での指名が予想される。
阪神のドラフト戦略が見えて来た。ただし、ドラフト1位指名は最終的に誰になるのかは、ドラフト当日となりそうだ。
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