広島カープの2年目・高橋昂也投手がプロ初勝利を挙げた。華の高校卒2年目組の筆頭格だった投手。
高校BIG3
高橋昂也投手は花咲徳栄高校時に、高校BIG3と評価された存在だった。2016年のドラフトに向けて、右の横浜高校・藤平尚真投手が150キロの球を投げ、左の履正社・寺島成輝投手が抜群の安定感を見せて注目をされていた。そして高橋投手も2年時の甲子園でエース格の投球を見せており、上位候補に名前が挙がっていた。
しかし、甲子園後に故障をし、その後は満足いく投球ができなかった。もう投げられないんじゃないかという噂も出るほどだったが、夏の埼玉大会で6試合で52奪三振を記録する投球を見せ、スカウト陣からは、藤平投手、寺島投手、そして高橋投手を「BIG3」と評価するに至った。
その後も波乱があった。夏の甲子園では今井達也投手が活躍し、U18代表では共に選出されたが、エースは今井投手だった。また左腕の堀瑞輝投手が好投を見せ評価を挙げた。ドラフト会議では藤平投手、寺島投手、今井投手、そして堀投手が1位指名を受けていく中で高橋投手の名前はなかなか呼ばれず、ドラフト2位の一番最後に指名をした広島がようやく指名をした。
高校卒2年目
高橋投手は1年目からファームで素晴らしい球を投げ注目された。ファーム日本選手権では巨人を相手に登板し勝利投手にもなっている。そして今年は開幕1軍ローテーション入りし、4月4日のヤクルト戦に先発をした。しかし、4回5失点でマウンドを降り、2軍に降格する事となった。
同学年の投手では、藤平投手が1年目から勝ち星を挙げ、そして今年に入ると横浜DeNAの京山将弥投手が4勝を挙げた。またオリックスの山本由伸投手が圧巻のピッチングを見せ、U18代表でともに戦った今井達也投手と藤嶋健人投手もプロ初勝利を挙げた。
そしてこの日、高橋投手も6回3安打7奪三振2失点、3回には三者三振を奪う好投でプロ初勝利をした。
U18のメンバー(侍ジャパンU18日本代表選手一覧)の中では、堀瑞輝投手が1軍で登板があるもののまだ未勝利、寺島成輝投手と島孝明投手はやや調子を落としており、気がかりでもある。それでも、同学年、そして同じチームで戦った選手の活躍は、刺激となるだろう。
そして、プロ入りしなかった同学年の早川隆久投手(早稲田大)、鈴木昭汰投手(法政大)、小郷賢人投手(東海大)、太田龍投手、山口裕次郎投手(共にJR東日本)も刺激を受けているはずだ。
このまま一気に活躍をして、2020年の東京オリンピックで再び集う事になったら素晴らしい。
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