千葉ロッテの伊東監督、昨年ドラフト4位の加藤翔平選手を1番センターに指名、上武大の躍進

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 千葉ロッテの伊東監督が、昨年のドラフト4位・加藤翔平選手を、来年の1番センターに指名した。加藤選手は今年、1軍に昇格したプロ初打席でいきなりホームランを放つと、CSの初打席でもホームランを放って話題となった。上武大の選手の躍進が目立ってきている。

 

熾烈な外野手争い

 加藤翔平選手はホームランで話題となったが、元々は50m5.7秒の足と広い守備範囲と強肩、そして確実性の高いバッティングが評価されており、2軍では129安打に70得点、さらに盗塁32個と3つの部門でリーグトップを記録している。

 しかし千葉ロッテには、岡田幸文選手、荻野貴司選手、伊志嶺翔大選手と球界でもトップクラスの俊足選手が揃い、昨年首位打者となった角中勝也選手、清田育宏選手、サブロー選手といった主軸を打つ選手など、12球団で最も厳しい外野手争いが繰り広げられている。この外野陣に割って入るためには、少ないチャンスを物にする力が必要だが、加藤選手は前述のようにいきなり大きな結果を見せることができる選手で、その少ないチャンスを物にしてレギュラーに定着しそうだ。

 

上武大の躍進

 上武大は2004年のドラフトで菊地和正投手(現在は横浜DeNA)が北海道日本ハムに6位指名されると、石川俊介投手が2007年の大学社会人ドラフトで阪神に3位指名(2012年に引退)される。2009年には上武大出身の加賀繁投手(住金鹿島)が横浜にドラフト2位指名されると、2011年には安達了一選手(トヨタ自動車)からオリックスにドラフト1位指名を受けた。

 その後も社会人で活躍していた井納翔一投手が2012年のドラフトで横浜DeNAに指名され、侍JAPAN入りするなど期待されており、今年も埼玉西武がドラフト3位で上武大出身でTDKの豊田拓矢投手を指名している。

 今年は大学も大学野球選手権で、明治大や亜細亜大をやぶって日本一に輝いており、三木亮選手が千葉ロッテにドラフト3位指名されるなど、上武大の大躍進の年となった。そして来年も1番を打ちセカンドを守る大谷昇吾選手が秋季リーグ戦で7本塁打20打点の連盟記録を打ち立てておりドラフト上位候補の一人となっている。今後も上武大、そして出身でプロ入りした選手、社会人でプレーしている選手などが注目されて行きそうだ。「上武、上武、ダイジョーブ!」の声があちこちで聞こえそうだ。

ロッテの秘密兵器は来季2年目の加藤 - デイリースポーツ:2013/12/30

  ロッテ・伊東勤監督(51)が29日、来季プロ2年目を迎える加藤翔平外野手(22)を、「1番・中堅」に指名した。加藤はデビュー戦となった5月12日の楽天戦で、新人野手として史上初となる、プロ初打席での初球本塁打をマーク。そんな“持ってる男”が、秘密兵器となる。

 指揮官は「足も速いし、ボールの見極めがいい」と期待を込めた。今季は1番での出場はないが、勝負強さに加え、両打席からのしぶとい打撃、俊足が武器の加藤に、リードオフマンとしての資質を確信している。

  「秋季キャンプでも力強さが出てきた。1番・中堅で使ったら面白い」。今季は7人が1番で先発。根元の93試合が最多だが、リードオフマンを固定して戦いたいというのが、指揮官の本音だ。

 加藤の今季1軍出場は23試合だったが、イースタン・リーグでは主に1番を務めた。129安打と70得点は、いずれもリーグ最多。32盗塁で盗塁王にも輝いた。スイッチヒッターというのも大きな魅力で、指揮官は「投手の左右に影響されないのもいい」と説明する。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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