大村三郎選手が指名された1994年ドラフト

千葉ロッテ球団ニュース

千葉ロッテのサブロー選手が今シーズンで引退する。PL学園の大村三郎選手として注目され、ドラフト会議で指名された1994年ドラフトは逆指名ドラフト序盤の不安定な時だった。

逆指名ドラフトの1994年

逆指名ドラフト人気のある球団に候補選手が逆指名をすることができる制度で、巨人や福岡ダイエーなど金銭に余裕がある球団が中心となって1993年に導入された。しかしその逆指名ドラフトで巨人は後れを取り、小久保裕紀選手や河原隆一投手などが獲得できず、広島が狙っていた東北福祉大の三野勝大投手を1位で、明治大の柳沢裕一捕手を2位で何とか獲得したものの、その後の実績を見ても失敗ドラフトと評価されていた。(3位では岡島秀樹投手を指名できたが、先に指名できた横浜が譲ったという報道もあった)。

そうして迎えた1994年ドラフトは、巨人は威信をかけて動き、駒大の河原純一と早稲田大の織田淳哉投手の逆指名での獲得に成功する。河原投手を獲得できなった福岡ダイエーは、駒澤大に推薦入学を決めていた城島健司選手を強行指名し、監督に就任する事が決めっていた王氏の直接の説得もあって入団にこぎつけるという、大学も含めた激動のドラフトとなった。

その年に千葉ロッテがドラフト1位で指名したのがPL学園の1番センター・大村三郎選手だった。打撃センスや足などが注目されていたが、高校生の目玉は横浜高の紀田彰一選手や北陽の嘉勢敏弘選手などのスラッガーだった。千葉ロッテは2位で黒木知宏投手を指名、3位の橋本将選手なども活躍し成功のドラフトだった。

東京ヤクルトは2位でPL学園の先輩でプリンスホテルの宮本慎也選手を指名し、3位では野村監督の薦めもあり稲葉篤紀選手を指名している。その稲葉選手は2014年に引退をし、西武が3位で指名した西口文也投手は昨年引退をしている。

他に1994年の指名選手では、岡島秀樹投手がサブロー選手と同じく今年引退を表明した。メジャーでもプレーするなどしたが最後は横浜DeNAだったのも興味深い。また横浜が4位で指名した多村仁選手、5位で指名した相川亮二選手はまだ現役を続けている。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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