東京ヤクルトドラフト2位・小川泰弘投手が勝ち星1番星

東京ヤクルト球団ニュース 2012年ドラフトニュース

 藤浪晋太郎投手、大谷翔平選手、菅野智之選手といったルーキーが注目されるプロ野球、ルーキーで1番星を勝ち取ったのは東京ヤクルトのドラフト2位・小川泰弘投手だった。

 小川投手は身長171cmと小柄だが創価大でリーグ通算36勝を挙げる大エースだった。オープン戦で好投を続けると、開幕2カード目となる広島戦に初先発、6回2/3を5安打6奪三振2失点と好投して勝利投手となった。投げ合った相手は昨年9勝を挙げて新人王になった大学出身2年目の野村祐輔投手だった。

 最速147km/hを記録しても通算36勝を記録しても体が小さいことが影響していた。それでも着々と実績を積み重ねていった。2008年に成章高校で21世紀枠でセンバツに出場し、初戦の駒大岩見沢戦で2失点完投して3-2で勝利を挙げた(2回戦では平安高校を3失点に抑えるも3-2で敗れた。)。創価大では大エースとなり、ドラフト2位でプロ入りを果たすと初登板で1勝目を挙げた。

 巨人・菅野智之投手や阪神・藤浪晋太郎投手について「向こうは体が大きいが、自分は強い心で立ち向かって行きたい」と話した。強い心で勝ち取ったプロ1勝だった。新人王争いでまずは1歩先に出た。

  「うれしいです。(彼らは)タイプも違って体も大きいけど、心の面で強いハートで立ち向かっていって、そういう選手に負けないようにしたい」。巨人・菅野、阪神・藤浪、日本ハム・大谷らの大型新人が注目を浴びる中、プロ初登板でルーキー一番乗りのプロ初勝利を挙げた。

 

 「緊張した」という初回。いきなり先頭の菊池にストレートの四球を与えたが、ここからが並の新人ではなかった。宮本から「うまく投げようとせずに、しっかり腕を振れ」と助言を受け、最速147キロの直球とカットボール、ツーシーム、フォークの多彩な変化球で広島打線を翻ろう。6―0の7回に失策絡みで2失点し、2死満塁としたところで久古の救援を仰いだが、6回2/3を5安打で自責0、6奪三振の快投を見せた。

 

 1メートル71。小柄な体をカバーするのが、大リーグ最多奪三振記録を持つノーラン・ライアン(現レンジャーズ球団社長)をほうふつさせる左足を高く上げる独特なフォームだ。股割りができる柔軟性がそれを可能にするが、イチロー(ヤンキース)も行う「初動負荷理論」を取り入れた効果である。柔らかい筋肉をつくり、肩や股関節の可動域を広げることを重視したトレーニング方法で、創価大時代は八王子市内の寮から町田市内のジムまで往復3時間かけて練習後に毎週通い、しなやかなフォームを築いた。

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