済美・安楽智大投手が153km/h記録、6安打14奪三振で1失点完投

高校野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 高校野球愛媛大会ではセンバツ準優勝の済美高が帝京五と試合を行い、2年生の怪物・安楽智大投手が登板した。

 安楽投手は序盤はセットポジションで状態を探りながらの投球だったが4回に自己最速の153km/hを記録すると、6回、7回で5者連続三振を奪いペース上げる。9回に1失点したものの最後の打者を148km/hのストレートで三振で締め、9回6安打14奪三振、4四死球で1失点という内容で勝利を収めた。

 昨年の夏も1年生で登板した安楽投手は148km/hの速球で活躍を見せた。その後152km/hを記録し、センバツでも準優勝にチームを導いた。そしてこの日の153km/h発進と、やはりタダモノではない。ただし153km/hでは満足していない様で、155km/hにこだわっているらしい。またこの日の投球を60点と採点した。

 松坂大輔投手や大谷翔平選手クラスの評価は確実と思われる。来年は日米の球団が競って獲得競争を行う事になるだろう。素質で底が知れない安楽智大投手の夢は、どこまで大きなものを持っているのか、来年のドラフトは波乱の展開もありそうだ。

  灼熱(しゃくねつ)のマウンド上で、安楽は懸命に腕を振った。全身を使うフォームに帽子は何度も飛び、同時に大粒の汗もしぶきとなって舞った。9回、最後の打者への141球目。148キロで空振りを奪い、14個目の三振締めで1失点完投。「直球中心にどんどん押して行けた。初戦でチームとしても重圧があったので、自分の右腕で貢献できて良かった」と笑顔で汗をぬぐった。

 自らを超えた。4回2死からの4球目、内角低めへの地をはうようなボールは自己最速153キロを計測。見逃し三振に打ち取ると、6、7回にかけては5者連続三振。「まっすぐで空振りを取れて良かった。(153キロは)低めで出た数字なので良かった」。球速には並々ならぬこだわりをもつ16歳はうれしそうに笑った。

 準Vに終わった春は3連投を含む5試合で772球。投げすぎだと国内外で論争を呼び、米国では「クレージーだ」とまで評された。センバツ後には米国メディアが鉄腕の密着取材に訪れるなど、意外な形でも注目を集めた。しかし本人はどこ吹く風だ。「球数のことは気にしません。(OBの)福井さん(優也=現広島)も5試合で704球(実際は705球)投げていたんです。それが日本の高校野球だと思うので」。当然とばかりに雑音を封じ込めた。

 16歳は凄みを増して「夏の扉」を開けた。マウンドに一礼して臨んだ安楽の初戦。初回から剛速球がうなりを上げる。そして迎えた4回。6番・横幕へ投じた4球目だ。外角低めギリギリに制球された球は153キロを計測した。相手打者のバットはピクリとも動かず、見逃し三振。今春センバツの広陵戦(広島)で記録した152キロを更新する自己最速。阪神・藤浪の大阪桐蔭時代の最速に並んだ。

 「自分の右腕で流れを呼びたかった。チームにとっても自分にとっても甲子園につながる大事な1勝になる。目指していたのはまず1キロの更新。チームの勝利が一番ですが、自分としては次に154キロを出したい。まだまだ出ると思います」

 初回からセットポジションで投球。その意図を説明した。「セットでフォームのバランスを修正し、バランスが取れてからワインドアップにしました」。ワインドアップにした4回からギアチェンジ。3者連続三振を奪うと、中盤の6、7回も回をまたいで5者連続。奪三振は計14を数えた。

 桐光学園・松井の存在は自身を高める原動力だ。「松井さんの場合は3球勝負できる球がある。スライダーは自分のと違って(相手は)見極められない。スピードもストレートに近いし、それにカーブでも三振を取ることができる。凄いですね」。ただ、感嘆しているばかりではない。センバツ後、走り込みと筋力トレーニングを徹底。この日は全141球中150キロ超は12球に及んだ。「下半身が使えて伸びが増した」と振り返ったように、終盤でも直球は衰えなかった。

 圧巻の投球で初戦の2回戦を突破した。それでも自己採点は「60点」。「この勝利でチームも自分もプレッシャーから少し解き放たれた。とにかく甲子園という舞台に戻りたい」。計772球の熱投も及ばず、準優勝に終わった今春。「優勝」という名の忘れ物を聖地に取りにいく。

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