注目の2年生、済美・安楽智大投手と横浜・高濱祐仁選手、怪物同士の対戦はあるか

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 夏の高校野球大会、注目の2年生の怪物の対戦が実現するかにも注目したい。

 センバツの772球、愛媛大会で157km/hを記録と既に伝説を作り始めている済美・安楽智大投手は7日目第2試合に登場する事となった。決勝まで勝ち上がったとすると、9日間で5試合を行う事になる厳しい日程となる。

 しかし安楽投手は「リラックスして調整できる」とどこ吹く風で、連投についても「連投対策もしてきたし、連投は苦にならない」と話している。また球数が増えて周りがハラハラするような展開となるのか、まずは初戦の三重高戦に全力を注ぐ。

 一方、2年生でバッターの怪物といえる横浜高・高濱祐仁選手が甲子園に初登場する。

 高濱祐仁選手は、兄・卓也(現千葉ロッテ、2007年阪神高校ドラフト1位)の弟で、中学時代は30本以上のホームランを放ちジャイアンツカップでも優勝をした世代を代表する選手。横浜高校でも1年生から4番を任されたものの、昨年は桐光学園・松井裕樹投手の前に屈した。

 しかし今年はその松井投手からバックスクリーンにホームランを叩き込んで甲子園出場を勝ち取った。世代のトップを走る安楽智大投手と対戦が実現するか楽しみだ。

 横浜高校では筒香嘉智選手(2009年横浜ドラフト1位)が2年生の夏に甲子園で3本塁打を記録し、対戦した同世代の選手から「一人だけ別格だった」と恐れさせ、その印象は今でも同世代の選手に残っているようだ。高濱祐仁選手も筒香選手に肩を並べる事ができるか、こちらも注目したい。

  横浜は先発8人が2年生というチームで、プロ注目の松井を擁する桐光学園を撃破した勢いそのままに第6日に丸亀(香川)との初戦を迎える。

 松井からバックスクリーン弾を放ったロッテ・高浜の弟で4番の祐仁(ゆうと)は「甲子園でもバックスクリーンに打ちたい」と宣言。渡辺元智監督は「四国の野球は風土的に粘り強くて機動力がある。試合の中で分析できれば」と流れの中で攻略していく考えを明かした。

 安楽が初戦での自己新158キロマークを宣言した。初戦が第7日と決まると「開会式から時間があってリラックスできるので、5日目以降を望んでました」と笑顔。「自己最速158キロを目指し、思い切って腕を振っていきたい」と言い切った。

 在学中に160キロを出す大きな目標に向け、まずは自己最速更新だ。「出せれば、スタンドがどよめき、チームも流れに乗れますから」と、やる気十分。その先に見据えるのは、浦和学院へのリベンジだ。

 今春センバツ決勝で対戦したが、連投の疲れもあり6回12安打9失点でKOされ、チームも1―17で敗れた。「3回戦ぐらいで、疲れていない状態で当たりたい」と万全な状態での再戦を希望。まずは初戦の三重戦で、01年に日南学園・寺原隼人(現ソフトバンク)がマークした甲子園球児最速タイの158キロに並び、春覇者への挑戦状とするつもりだ。

 最速157キロの怪物2年生・安楽が見据えるのは頂点だけだ。「春の忘れ物を取りに行く」と誓う今大会。初戦(2回戦)の相手は三重に決まった。大会第7日。第5日以降を望んでいた16歳は「大会の雰囲気を味わえるから個人的には一番いい日程。7日目くらいの方がリラックスして調整できる」と歓迎した。

 もちろん、優勝への道のりは決して平たんではない。今大会から連戦を避けるため、準々決勝翌日に休養日が設けられた。しかし、順調に日程を消化した場合、初戦が14日の第7日になったことで22日の決勝まで勝ち上がれば、9日間で5試合というハードスケジュールになる。準優勝した今春のセンバツでも9日間で5試合、計772球を投げ抜いた。米メディアで批判されるなど社会問題にまで発展したが、安楽は平然と言ってのける。「連投対策もしてきましたし、連投でもバテない体力づくりはセンバツ後からしてきた。連投は苦にならない」

 センバツ後は200球の投げ込みを1週間以上こなすこともあった。どんなに暑い日でもグラウンドコートを着ながら連日10キロの走り込みもした。愛媛大会準決勝・川之江戦で自己最速の157キロを計測。試合終盤でも150キロ台を連発する驚異的なスタミナがある。


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