甲子園に出場する関東第一高校は、羽毛田晶啓投手、阿部武士投手という二人の注目投手を擁するが、その二人をリードする池田瞳夢選手がキーマンとなりそうだ。
プロ注目の肩
池田選手はセカンドまでのスローイングが1.87秒と言われ、雑誌では1.7秒台とも書かれている。低い球筋で90mの遠投を見せる強肩で、172cmと小柄ではあるがプロが2年生の時から注目をしていた。昨年までエースだった中村祐太投手(2013年広島ドラフト5位)をリードして培った経験で、プロ注目の184cm右腕・羽毛田晶啓投手をリードし、阿部武士投手の1年生での完封劇を演出した。
打撃では昨秋は9試合30打数で12安打で打率.400、8打点を挙げてチャンスでの強さを見せている。昨年の桐光学園との練習試合で、松井裕樹投手からヒットを放ったことも自信となっているようだ。
また池田選手は既に監督にプロ志望を伝えており、目標をキッチリと設定している。まずは今大会で全国の舞台で大きなアピールをする事で、目標に1つ近づける。
悲願の優勝
関東一は1987年のセンバツで決勝まで勝ち進んだものの、野村弘樹、橋本清、立浪和義、片岡篤史などが揃ったPL学園に敗れて準優勝。2012年も中村祐太投手で準決勝まで勝ち進んだが、光星学院に敗れ優勝を逃している。悲願の優勝を目指し、池田瞳夢捕手と羽毛田晶啓投手、阿部武士投手のバッテリーがスタートラインを切る。
「松井さんのことは気になります。(昨年の)練習試合でチェンジアップをレフト前にヒットを打ちました。自分もがんばろうと思いました」
言葉通り、昨年6月23日の練習試合で池田は松井から左前打を打ち、チームは4-1で勝っている。一昨年夏の甲子園(今治西戦)で、1試合22奪三振の大会記録を樹立した松井の存在が自分にとっても大きな刺激になっている。
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