下館工・谷中規彦投手が15奪三振ノーヒットノーラン、プロ5球団が視察

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 高校野球茨城大会ではプロ注目の下館工・谷中規彦投手がノーヒットノーランを達成した。この試合にはプロ5球団のスカウトが詰めかけた。

ノーヒットノーラン

 下館工・谷中規彦投手は180cmから最速142km/hのストレートを投げ、プロのスカウトもフォームの見分けがつきにくいというように、ストレートと同じ腕の振りでキレの良いスライダーを投げる。

 今春に10者連続奪三振を含む15奪三振を記録して注目を集めるようになると、この日の江戸川学園取手戦でも15奪三振を記録し、ノーヒットノーランを達成した。

 鋭いスライダーに捕手も取りきれず2つの振り逃げを許したが、1イニング4奪三振も記録し三振を積み重ねた。他に許したランナーは内野エラーの1人と3人のみ、無四球というおもわずバットが出てしまう球のキレとコントロールの良さも見せた。

 

5球団のスカウト視察

 この日は巨人、広島、横浜DeNAなど5球団のスカウトが視察に訪れ、横浜DeNA・河原スカウトは「体も大きくなったようだし、春より良くなった」と評価した。また4月にも高い評価をしていた巨人の長谷川スカウトは「打者に向かっていく姿勢がいい。ボールになるスライダーを相手がよく振っていた」と評価した。

 右腕投手で最速も142km/hと素材としては今のところは下位、または育成ドラフトでの指名という印象だが、腕の振りという特徴をプロが評価し、もっと上位で指名される可能性もある。

 この夏にどこまで結果を伸ばせるか、非常に楽しみな投手だ。

 140キロ前後の直球、スライダーにカットボールを織り交ぜ、自己最多タイの15三振を奪った。許した走者は味方の失策と振り逃げ(2度)の3人だけ。わずか106球、無四球で投げきり「フォークとカーブもあるけど、使っていない。きょうは真っすぐが走っていた」と、持ち球を封印しながら大記録を成し遂げた。

 今春の日立北戦で、水戸商の井川(現オリックス)が持っていた県大会記録に並ぶ10連続三振を奪った最速142キロの直球とスライダーはこの夏も健在。六回まで毎回、八回には振り逃げも含め1イニング4奪三振もマークして、自己タイの15奪三振。許した走者は、振り逃げ2つ(ともに暴投)と三ゴロ失策の3人。無四球で快記録をつくった。

 この日は広島、巨人など5球団のスカウトが視察。DeNAの河原スカウトは「体も大きくなったようだし、春よりよくなった」と成長を評価した。

 無名の選手が一気にプロ注目の投手となった。野球の強豪校ではなく同校を選んだのは「就職率が100%だったので」と何とも堅実な判断で進学。上げた左足を後方に軽くひねる独特の投球フォームも「体全体を使って、力のある球を投げられないか」と模索し、自らが編み出した。直球が140キロを超え、次第にプロを意識し始めた。4月の春季県大会、日立北戦で15K。97年の水戸商・井川慶(現オリックス)が記録した10者連続奪三振に並び、頭角を現した。

 スタンドには5球団ものスカウトが視察。そんな中での快挙の達成となった。しかし谷中に笑顔はない。「目標は甲子園。次の強敵の(シード校)藤代に勝ってから喜びたい」。ただひたすらに三振と勝利を奪い続ける。

 巨人・長谷川スカウト「打者に向かっていく姿勢がいい。ボールになるスライダーを相手がよく振っていた」

 DeNA・河原スカウト「体をねじって投げる力強い直球と縦のスライダーがいい」

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