夏の開幕を控えるチームは最終調整に入っている。この日は前橋育英と浦和学院が練習試合を行い、昨年春の優勝投手・小島和哉投手と、昨年夏の優勝投手・高橋光成投手が登板した。
高橋光成投手に巨人が評価
試合前にブルペンで並ぶようにして投げた二人、1年時に関東大会で対戦してから交流があるという二人だが、これから投げ合う相手同士という事もあり、高橋投手は「初めてブルペンであんなに投げました」とブルペンから力が入っていたようだ。
試合では5回に自己最速にあと1km/hとなる147km/hを記録したものの、初回から力が入り飛ばしていた事から6回には疲れが見え始め3失点、7回を投げて8安打5失点に終わった。「あれで持たなくなった」とブルペンから全力投球をしたことを反省していた。
視察した巨人の山下哲治スカウト部長は、「今季見た中では一番の投球」と話し、高橋投手が復調した事をハッキリと認識していた。
小島投手は6回2失点
対する小島和哉投手は6回2失点とまずまずのピッチング、6回には高橋選手にレフトスタンドにホームランを浴びるなど、やや不安な面も見せた。
森監督は「良くもなく悪くもなく。あとは大会で徐々に状態を上げていければ」と話すが、若干不安な様子だった。
小島投手は昨年先発以降、夏に完全試合を達成したものの、夏の甲子園では大乱調で初戦敗退してから状態がなかなか上がってこない。球質は申し分ないものの先輩同様に大学進学の可能性が高いと思われる。
高橋光は5回表に自己最速にあと1キロに迫る147キロをマーク。視察した巨人の山下哲治スカウト部長も「今季見た中では一番の投球」と話すなど1月に負った右手親指骨折からの完全復活を印象づけた。
試合前、2人はブルペンでひとつ挟んで投球練習。投げ合いを楽しみにしていた高橋光は、相手エース・小島和哉投手(3年)を意識。「初めてブルペンであんなに投げました」と全力で投じた。その影響もあり、疲れの見え始めた6回以降に3失点した。打っては6回に左越え本塁打を放ち、4番打者としての役割も果たした。
高橋は7回を8安打5失点。制球の甘さはあったが、最速147キロを計測して5三振を奪った。試合前にブルペンで小島と同時に投球練習し「あんなにブルペンから力が入ったのは初めて。あれで持たなくなった」と終盤の失速に苦笑。それでも、直接対決では左越えソロも放った。
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