デイリースポーツでは毎週水曜日の特集・デイリー高校野球で、この日は浦和学院・江口奨理投手を取り上げている。
困難を乗り越え
江口奨理投手は172cm68kgの左腕投手、体は大きくないものの巧みな投球で昨年秋は13試合に登板して8完投5完封という素晴らしい成績を残し、明治神宮大会で優勝をしている。特に関東大会では初戦で桐光学院を完封すると、2回戦でも、初戦でコールド勝利をしていた東海大甲府を完封、2試合連続完封でチームを勢いに載せた。
江口投手は中学時代は野球部で軟式でプレーしている。小学生から中学生の途中まで野球塾のZEROベースボールアカデミーで元プロ野球選手からの指導を受けていた。そして軟式球から硬式球に故障することなく移行する目的で行われているKボールの大会で全国制覇をすると、15Uアジア選手権メンバーに選ばれて準優勝に貢献している。
地元の名門・浦和学院に入学し期待されていたが、1年生の9月に右目の視力が低下する原因不明の症状が続き、キャッチボールもランニングもできない状態にもなって一時は野球をあきらめかけていた。しかし2年生の5月に「視神経の炎症」とわかると症状が回復し始めると、秋には前述の結果を残している。
センバツ優勝が目標
球速は最速132km/hと速くは無いが、バッターを良く見て懐や外角に投げ分けるテクニックがある。1球1球を丁寧に、そして打者の嫌がる所に投げる。野球塾でも起用さが目立ったと評価されていた江口投手、先輩、指導者、周囲などから多くの声をかけられて野球をつづけられた江口投手、その恩返しとしてセンバツで優勝を目標にする。
浦和学院は一昨年のセンバツで小島和哉投手などが中心となり優勝をしている。昨年秋の明治神宮大会でも準優勝しており、今年も優勝候補に挙がる。江口選手と同じくZEROベースボールアカデミー出身の山崎滉太選手が4番を打つなど、2年ぶりの優勝を目指す。
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