九産大九州の岩田将貴投手、英明・田中寛大投手、大曲工・武田龍成投手なども好投し、この日は比較的締まった試合が繰り広げられた。
九産大九州の新2年生・岩田将貴投手
チームは近江の小川良憲投手に完封されたものの、新2年生で左サイドスローの岩田将貴投手は、近江打線を9回3安打に抑える好投を見せた。
130km/h前後という球速だが、左サイドからのストレートは伸びがあり、前評判通り腕の振りの見づらさがある投手で、近江高校打線も内野ゴロを積み重ねた。四球は4つ、初回に3つの四球で1失点、また5回にはエラーで出塁したランナーに四球も絡められて1失点で合計2失点したものの、これ以外のイニングは素晴らしい投球が続いた。
170cmと小柄で、球速もまだまだだが、九州学院から2012年に東北楽天3位で指名され、高校日本代表でも大谷翔平投手などと共に活躍した左腕のサイドスロー・大塚尚仁のような成長をしてほしい。
まだ成長できる
第1試合の英明vs大曲工も両投手が試合を締めた。大曲工の武田龍成投手は初回に連打で1失点をしたものの、9回を投げて5安打5奪三振の1失点に抑えて完投した。球速は130km/h前後で身長も175cmながら上から投げおろす球は力強く、真ん中付近でも力で勝ってフライを打たせていた。
英明の田中寛大投手は力強い左腕投手で、昨年秋の四国大会で鳴門高校、高知高校を完封して注目を集めたが、明治神宮大会で敦賀気比に6回途中まで11安打を浴びて6失点していた。
この日も5回までは2安打6奪三振で無失点と好投していたが、6回に4安打で2失点、7回は3奪三振も3本のヒットで2失点と、終盤のスタミナに課題を見せた。
球速は130km/h前半だがこちらも力のある球を投げる175cmの投手、武田投手、田中投手ともまだ成長できる投手だと思う。高校即プロというタイプではないが、大学・社会人で成長を期待できる。
序盤は緊張から球が高めに浮き、1回に先制点を献上。だが「回を追うごとに修正できた」(武田)と、スプリットなどの変化球を低めへ投げ込む持ち味を徐々に発揮した。4回2死満塁のピンチを左飛でしのぐと、5回以降はわずか2安打に抑えた。
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