横浜・増田選手、秀岳館・川端投手、田浦投手などのプロスカウトの評価

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夏の甲子園に登場した選手のうち、横浜・増田珠選手、広陵・中村奨成選手、秀岳館・川端健斗投手、田浦文丸投手、大阪桐蔭2年・藤原恭大選手に、プロのスカウトがそれぞれ評価をしている。

増田選手

今大会に出場した選手で、神奈川大会で4試合連続5発のホームランを放ち、大会前からNO.1外野手と評価されていたのが横浜・増田珠選手、甲子園では初戦で秀岳館に敗れ、ホームランを打つことはできなかったが、プロのスカウトの評価は高い。

◎巨人・岡崎スカウト部長:「自分たちは1試合で評価するのではない。たまたま本塁打とか打てなかったということもあるから、そのために1年間長い時間を見ている」

◎日本ハム・大淵スカウト部長:「軸がぶれずに体の近くで打てている。何より人柄も良いよね。性格も明るく前向きなところが特に評価」

◎中日・中田スカウト部長:「神奈川県大会から見ているけど、ここにこういうボールがくれば本塁打を打てるというツボを持っている。飛ばす能力は天性のものがある。しっかり甘い球を確実に一発で仕留められるタイプの打者」

ただし、スカウトからは「素材は確かにいいのかもしれないが、技術はまだまだ」、「体がまだできていない。そういう意味では鍛えがいはありそう。プロで一番必要になってくるのは甲子園で打つ、打たないよりも体力」という課題も指摘された。

足もあり甲子園でも意地の盗塁を見せた。1年時から強肩も見せており、走攻守3拍子揃っているが、この夏に広陵の中村選手くらいの活躍を見せてほしかったというのは正直なところ。甲子園の大舞台で一発が無かったことで評価としては最上位まで登り切らないままとなってしまいそうだ。

それでもプレーを見ていれば、高校NO.1外野手として納得するし、何よりチームを明るくしていく雰囲気を持った選手で、プロでも活躍している姿が想像できる。

広陵・中村選手

今大会で最も評価を挙げ、注目された選手となり、ドラフト1位指名を勝ち取った選手といえる。スカウトの評価も上々。

◎阪神・熊野スカウト:「今大会ではナンバーワン。チームによっては12人の中に入ってくるのかな。本塁打も逆方向にも打てるし、最初は長打が打ちたいと体が開いて大振りになっていたのも、試合の中でだんだんセンター中心に修正していた。あれでライト方向にも打球が飛んでる。プロでも十分やれると思う」

◎北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「捕手としての守備もいい。本塁打も打てて走れる」

◎中日・中田スカウト部長:「全然上。筋力とかは中村の方が桁外れにすごい」

ただし、ある球団のスカウトは「ちょっとスローイングのときに立ってしまうクセがある。体勢が低いまま“ワンバン”のボールでも腰を上げず、投げられるようになれば」とスローイングの課題も指摘している。これが直せれば、ますます送球は早くなる。

秀岳館・田浦投手、川端投手

田浦投手は熊本大会決勝で148キロを記録し、注目されるようになった。今大会は初戦で両足がつるなど状態は良くなく、変化球を中心にした投球となっていたが、プロのスカウトはまずまず高い。

◎東北楽天・早川副会長補佐:「外野も守って野球好きな野球小僧という印象。体はそう大きくないけど、タイプ的には巨人の田口みたいな感じ。使い減りがしないぐらい投げられそうだ」

◎広島・鞘師スカウト:「川端君とともに、プロで十分活躍できる素質は持っている」

ただし課題としては「横浜との初戦はフォームがいいときと全然違った。体重が左に乗って前に向かってこない。上体が遅れて追いついてこない。」と話した。

また川端投手については

◎東北楽天・早川副会長補佐:「今大会では1番か2番じゃないですか。ピッチングを知っている。ムキになってガンガン行くようなタイプじゃない。抜くという緩急だよね」

◎中日・中田スカウト部長:「左で球に角度がある。ストレートは140キロ後半は出て右打者のヒザ元にしっかり投げ込んでいるし、カーブは昔でいうドロップみたいな感じ。直球も変化球も角度がいい」

課題としては、「まだ高校生だから仕方のない面もあるが、体ができていない」という声があり、「大学でさらにレベルの高い打者と対戦し、おそらく壁にぶち当たる。いろいろ考え込むタイプにも見えるから、その壁を乗り越えられるかどうか」という意見もあった。

大阪桐蔭・藤原選手

また、2年生の中では、U18代表候補にも入っている大阪桐蔭の藤原恭大選手が注目されている。

◎広島・鞘師スカウト:「2年生だけど、非常に仕上がりは早い。現時点でもドラフト候補に挙がってもおかしくないレベル。体が出来上がっている」

◎中日・中田スカウト部長:「スイングはきれいにしなるような軸回転で打球も飛んでいく。打球をつかまえる技術も高い。来年のドラフトの目玉になる可能性がある」

課題としては、「高校生にしては完成されすぎているから、逆に一度ケガをしたときにガクンと力が落ちてしまうんじゃないかというところが心配なところ」という意見があった。

全体として

記事では全体として、「今年は不作というより凶作。いい素材の多くは地方大会で消えてしまった」という意見や、「20年以上見てきてこんなに少ないのは初めて。名前を挙げようにもいないから挙げられない。内野手に関しては一人もいないという状況」という声があった。

確かに内野手では、今年のドラフト候補として名前が挙げられる選手は、中京大中京の鵜飼航丞選手、前橋育英の飯島大夢選手、盛岡大付・比嘉賢伸選手が挙げられ、鵜飼選手は不調のまま初戦で姿を消し、飯島選手は手首の骨折の影響がありベストではなく、故障をしたままバットを振り続けているのも不安になる。比嘉選手はホームランも放ち素質の高さを見せているが、例年、ドラフト会議で指名される内野手と比べると、まだ特徴という面で見えにくい。3選手とも大学で実績を積んで高い評価をされてくるのではないかと思う。

捕手では中村選手がドラフト1位候補に入り、外野手では増田選手が1位に入るところにいる。早稲田実の清宮選手、履正社・安田選手も1位指名はほぼ確実と言え、今年は高校生野手の年になるのは間違いなさそうだが、プロ入り後、どんな選手になっていくのか非常に楽しみ。

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その他の選手でスカウトたちが名前を挙げたのは花咲徳栄(埼玉)の清水達也投手(3年)と西川愛也外野手(3年)、前橋育英(群馬)皆川喬涼投手(3年)、明徳義塾(高知)西浦颯大外野手(3年)、中京大中京(愛知)伊藤康祐外野手(3年)、北海(南北海道)阪口皓亮投手(3年)、天理(奈良)神野太樹外野手(3年)、青森山田(青森)中沢樹希也外野手(2年)など。大会ナンバーワン投手といわれた木更津総合の左腕・山下輝(3年)に関しては日本航空石川(石川)打線に14安打6失点の初戦敗退に終わったこともあってか「期待していたんだけどねぇ」との声が漏れた。

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