明治神宮大会では明徳義塾vs中央学院の試合で、中央学院の大谷拓海投手が、左打席からレフト方向へのホームランを放ち、プロのスカウトが高く評価した。
約4割は逆方向
大谷拓海選手は8回、ノーアウトランナー2塁の場面で打席に入ると、「直球を狙っていました」と、明徳義塾のドラフト候補右腕・市川悠太投手の外角のストレートをレフト方向に運び、神宮球場のスタンドに放り込んだ。
大谷選手は中学時代までは外野手としてプレーし、高校から志願して投手となった。二刀流として活躍してチームを引っ張り、通算ホームランもこれで23号と長打力をみせる。特に左方向への本塁打が4割くらいあるといい、この日のホームランについても対戦した明徳義塾・馬淵監督が「左打者で左へあそこまでもっていく。非凡なリストを持っている」と感心していた。
スカウト絶賛
投手としてはこの日は8回13安打5失点、9つの三振を奪い粘りを見せたが、「初回からコントロールが悪く全然ダメでした」と話す内容だった。
しかし打撃について、視察した巨人・福王スカウトは「逆方向にあれだけ飛ばせるのは大したもの。素材がいいのは間違いない」と評価した。
中日の佐藤スカウトは「体に力がある。ひと冬越えてどうなるか」と、最速145キロを投げる投手としても成長の予感を感じていた。
来年のセンバツで大谷選手がどんな投球をし、どんな打撃をみせるか、期待をして待ちたい。
中央学院は5点を追う八回にエースで4番の二刀流、大谷の2ランなどで3点を返したが及ばなかった。逆方向の左越えへ高校通算23号を放った大谷は「流れを作れればいいと思い、真っすぐを振り抜いた」とサバサバ。9回を投げて9三振を奪うも、13安打5失点だった投球には不満そう。日本ハム・大谷と同じ右投げ左打ちだが、明徳義塾・馬淵監督は「投手より野手でしょうね。あれだけ飛ばすんだから」と感嘆していた。
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