高岡商・山田龍聖投手が7回10K完投、7球団が視察し中日「絶対にほしい選手」

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高岡商の148キロ左腕・山田龍聖投手が7回10奪三振13-6でコールド勝利、プロ7球団のスカウトが視察をした。

序盤6失点も

昨年夏の甲子園で登板し140キロ超の球を投げ注目されている高岡商・山田龍聖投手、この日の準決勝・高岡第一戦で先発すると、初回にストライクが入らず制球に苦しみ、四球などで失点を重ね、3回には満塁ホームランを浴びるなど、3回までに6失点をした。「本来の投球が出来ず、ボールにも力がない。みんなに気持ちを切り替えろと言われました」と話した。

しかし、2回には自らホームランを放つと、4回からは制球も安定し、ストレートに力が出始め、変化球でも空振りを奪えるようになった。最速は142キロを記録し、4回から7回までは無失点に抑え、奪三振も7回までに10となった。

そしてチームも7回までに13点を奪い勝利、「みんなが打ってくれて、立て直せた。自分の人生で一番嬉しい試合でした」と感激の勝利で決勝進出を決めた。

7球団スカウト視察

山田投手もこの夏の要チェック投手だった。昨年に148キロの速球を投げ、この春にその成長が注目されたが、思うような投球ができていなかった。「去年の自分を求めたいけど、すぐには出来ない。今のピッチングで挑みたい」と話す山田投手、試行錯誤が続いている。

そうした中、この日は、中日、北海道日本ハム、横浜DeNA、埼玉西武、千葉ロッテ、阪神、広島の7球団のスカウトが視察し、プロも山田投手の最終的な評価を模索している。

その中で中日の中原スカウトは「これだけ腕が振れてないのに141キロも出ている。毎年5~6人しか取れないが、絶対に欲しい選手。12球団のチーム事情もあるが、3年間かけて育てたい球団もいるでしょう」と話し、絶対にほしい投手と評価した。

3年間でバランスの良いフォームを掴んで固め、腕をしっかり振れるようになれば、155キロくらいは出るのではないかと思う。育てたい逸材の一人となる。

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ネット裏では中日、日本ハム、DeNA、西武、ロッテ、阪神、広島の7球団が秋のドラフト会議に向け、最終チェック。中日の中原勇一スカウトは「これだけ腕が振れてないのに141キロも出ている。毎年5~6人しか取れないが、絶対に欲しい選手。12球団のチーム事情もあるが、3年間かけて育てたい球団もいるでしょう」と評価した。

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