浦和学院が甲子園出場、149キロ記録の渡邉勇太朗投手が成長、投打に軸のあるチームに

高校野球ドラフトニュース 2018年ドラフトニュース

南埼玉大会は優勝候補の浦和学院が見事に優勝し、100回記念大会の甲子園出場を決めた。渡邉勇太朗投手が自己最速となる149キロを記録した。

投打に軸

浦和学院はこの日、先発した渡邉勇太朗投手が1回裏に2点を奪われ2-2の同点に追いつかれた。すると3回、すかさず4番の蛭間拓哉選手が2アウト1,2塁の場面でストレートをフルスイングし、ライトスタンドにライナーで飛び込む3ランホームランを放ち、川口高校を突き放した。蛭間選手は「打った瞬間に行ったと思いました。1本打ちたいと思っていたので、決勝で打てて良かったです」と、今大会初のホームランを喜んだ。

また渡邉投手は、初回は味方のエラーもあり2失点したが、2回以降は立ち直ると、球場表示では143キロ、スカウトのスピードガンでは149キロを記録したストレートに変化球を織り交ぜ、7回0/3を投げて8安打5失点(自責点1)に抑えた。この日は5球団のスカウトが視察をしている。

紆余曲折ありチームバランスが整う

埼玉では花咲徳栄が一昨年、昨年と甲子園に出場し、甲子園常連だった浦和学院に入学した今年の3年生たちは甲子園に出場できなかった。本当に甲子園に行けるのかと蛭間選手も不安を感じていたという。

1年の冬には渡邉投手が練習への不安などから一時、チームから離れたりしたが、チームメイトの呼びかけでチームに戻るなど、紆余曲折もあった。そして渡辺投手や佐野涼弥投手が昨年春に活躍をすると、今度は投手陣頼りのチームとなり、バランスを欠いた。

今年は渡邉投手、佐野投手が故障をしてしまう。そこで野手陣が投手を助けることを合言葉に奮起して強打が復活すると、渡邉投手も成長を見せ、この夏の甲子園出場を勝ち取った。

甲子園では佐野投手の復帰登板も期待したいが、大きく成長した渡邉投手と強打線は、甲子園でも注目される活躍を見せてくれそうだ。渡邉投手は「155キロを出したい。やっぱりロマンというか、スピードがあったら、それだけ目立つので」と話した。

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主砲の一発が猛攻の火をつけた。浦和学院が決勝戦では最多得点となる17点を挙げて県川口を圧倒した。二回に1点を勝ち越しなお2死一、二塁で3番・蛭間に打順が回ってきた。甘く入った直球を捉え、右翼席へ運ぶ3ラン。「決勝の舞台で打ててよかった」と高校通算27号で流れを呼び込んだ。

 勝負強さを発揮した。1点を勝ち越した直後の2回2死一、二塁。甘く入った直球を引っ張り、弾丸ライナーで右翼席へ。「一本打ちたいと思っていた。決勝で打てて良かった」。今夏1号となる高校通算27号3ランで主導権を握り、19安打17得点の圧勝劇へ導いた。

 プロ注目右腕の“離脱”を救ったのも、主将の力が大きかった。1年冬。190センチ右腕・渡辺勇太朗の姿が消えた。初めて迎えた冬の厳しい練習に、不安を覚えていたという。関係者が埼玉県内の自宅を訪問。チームメートも、復帰を呼び掛けた。蛭間は「今はキツイけど、最後に笑える時が来る。つらいけど、今は頑張ろう、と伝えました」。約1か月後。右腕は、仲間たちの元へ帰ってきた。

「打った瞬間に行ったと思いました。一本打ちたいと思っていたので、決勝で打てて良かったです」

 高校通算27号は今夏初アーチ。1年夏から4番を任された侍ジャパンU―18代表候補の一撃で、この回5点を奪うと、一気に流れを呼び、19安打で、埼玉大会決勝の最多記録となる17得点で県川口を圧倒。13年夏決勝で16―1で川越東を下した記録をさらに更新した。

春季県大会では右肘痛でベンチから外れたが、4球団のスカウトが見守る中で最速143キロをマークした。1メートル90の背番号11は「小さい頃から浦和学院で甲子園に出るのが夢だった」と満面の笑みだった。

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