日大鶴ケ丘・勝又温史投手サヨナラ被弾、横浜DeNAが評価し希望はプロ

日大鶴ケ丘, 勝又温史

西東京大会では日大鶴ケ丘の152キロ右腕でプロ注目投手・勝又温史投手が、9回にサヨナラホームランを浴び、力尽きた。

熱投

正に熱投だった。勝又温史投手は初回、日大三の3番でプロ注目の遊撃手・日置航選手に2ランホームランを浴びた。レフトスタンドに打球が入るのを見届けるとスイッチが入る。4番の大塚晃平選手にはインハイの球でのけぞらす球を投げた後、150キロのストレートを投げ込み、140キロ後半を連発した。

1回を無失点に抑えると、ストレートは140キロ中盤を記録し、得意のカットボールも、追い込んでからは良い所に決まり空振り三振を奪っていく。

8回まで3失点に抑え、3-3の同点で迎えた9回。大粒の汗をかきながらも140キロ中盤の速球を投げ続けた。ランナーを出したものの、3番・日置航選手をストレートで追い込むと、最後はカットボールで空振り三振に斬って取った。しかし、4番の大塚選手への初球のカットボールが真ん中高めに入り、レフトスタンドに運ばれた。

初回と同じようにレフトスタンドを見ていた。今度は打球が入ってからもずっと見続けていた。この1球で終わった、この夏の投球を思い返すように。試合後、勝又投手は熱中症の症状で緊急搬送された。勝又選手は今大会で3回戦でも登板中に熱中症の症状で降板し、試合後に病院に行くと医者からは出場しないことが望ましいと診断された。しかし、その後も打者として、また投手としても短いイニングを投げ、チームを決勝まで導いた。

西東京大会決勝、この大舞台で勝又投手は完投した。9回154球を投げ、7安打10奪三振、8四死球で5失点、数字で見る以上に、素晴らしいピッチングだった。

横浜DeNAスカウト評価

視察した横浜DeNAの吉田スカウト部長は「投打ともに素質がある」と評価をした。勝又選手は搬送されたためインタビューなどで進路については聞かれなかったものの、関係者によると希望進路はプロだという。

まだ課題も多いが、最速152キロの速球を投げ、この日の大舞台でも140キロ中盤の速球とキレの良いカットボールを見せた。何よりコントロールも暴れる事なく、1試合を投げとおしたことが大きい。打撃でもこの日は当たらなかったが、鋭いスイングがあり、全身がバネのような身体能力を持つ。

ドラフト会議では4位前後での指名が予想できる。プロに入ってからどんな成長を見せるのか、非常に楽しみな選手となりそうだ。

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メダル授与式後、全身に痛みを訴えた。神宮のグラウンド内まで救急車が入り、都内の病院に搬送。同校によると、脱水症状を伴う熱中症を発症し、点滴による加療を行った。14日の3回戦・永山戦でも熱中症で途中降板。ドクターストップにも本人の強い意志で出場を続けた。酷暑の激闘で体は限界だったが、試合終盤でも140キロ台後半の速球で投げ続けたエース。萩生田博美監督(45)は「(初回に)2ランを打たれてからスイッチが入ってました」と、決勝にかけた気持ちを代弁した。

視察したDeNA・吉田スカウト部長は「投打ともに素質がある」と“二刀流”を高評価。4年ぶり4度目の甲子園は逃したがプロ球団からは熱視線が注がれる。今夏の悔しさを糧にエースは前へ進む。


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