浦和学院・渡邉勇太朗投手が149キロ10奪三振、高校初完封

浦和学院, 渡邉勇太朗

浦和学院の渡邉勇太朗投手の成長が止まらない。3年夏の甲子園で高校初完封を記録し、二松学舎大付に勝利した。

149キロ

渡邉勇太朗投手はこの日、風雨が強まる中でも安定して投げた。初回に1アウト2,3塁のピンチとなるが相手主軸から連続三振を奪って切り抜けると、4回もノーアウト2,3塁のピンチでこの日最速の149キロのストレートで三振を奪うなど無失点で切り抜けた。状況の悪い中で、しかもピンチになってから力を発揮する姿を見せた。

190cmの長身から149キロの速球を投げる。そして得意のスライダーは打者の手元で曲がる素晴らしい球、また、6月末に1日で覚えたというツーシームは微妙な変化をしてカウントを取る球として有効だった。9回109球、球数も少なく自分でも行けると思っていた。森監督からは「左バッターに回ったら、9回2アウトでも代える」と言われていたが、「行かせてください」と続投を志願した。9回5安打10奪三振1四球で完封、見事な投球だった。

渡辺投手は昨年から先発を任されていたが、昨年秋は右肩痛、また今年3月には右ひじじん帯損傷で5月までノースローだった。この夏の甲子園も背番号1はつけられずにここまで来たが、最後の甲子園で高校初完封を記録、見事な急成長を見せた。

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ここぞという場面では力で圧倒する。四回に連打を浴び無死二、三塁。「ピンチになると燃えるタイプ」と、190センチの長身から投げ下ろされる快速球がうなりを上げた。1死後、6番・野村を自己最速タイの149キロで空振り三振。続く7番・有馬も直球で遊ゴロに仕留めた。
新兵器も効果的だった。6月末に「1日で覚えました」というツーシーム。微妙な変化でファウルを誘い、カウントを楽に稼いでいった。終盤には「行かせてください」と森士(おさむ)監督(54)に続投を直訴。109球で投げ抜き、「気持ちよかったです。甲子園でできたことはすごくうれしい」と笑顔が光った。

109球の省エネ投球。剛腕は、クレバーな投球術を習得していた。この日、投球の軸にしたのは、6月末にたった1日で覚えたツーシーム。「打たせて取ることをテーマにしていた」。一時的な大雨に見舞われる悪天候の中、140キロ台の新球で凡打を量産。一方で「欲しい場面では狙いにいこうと」と、初回と2点を先制した直後の4回のピンチでは、自己最速に並ぶ149キロの直球などで、いずれも連続三振に斬った。
完投を直訴していた。7回を終えてベンチに戻ると、森士(おさむ)監督(54)に、こう伝えられた。「左バッターに回ったら代える。9回2死でも代える」。残り2イニングで走者を1人でも出せば、左打ちの6番・野村昇大郎まで回る。「きょうは(完投を)いけると思ったので『いかせてください』と言った。ワガママを聞いていただきました」。3三振を奪い、完璧に試合を締めた。これで2試合15イニング0封。チームも2戦で15得点、無失点と投打に圧倒し、32年ぶりの8強入りを決めた。

横殴りの風雨にも乱れなかった。渡辺は9回のマウンドにも上がった。先頭の3番・平間を「取りに行きました」とツーシームで空振り三振。そして保川を投ゴロ、最後は代打・堀川を二ゴロに仕留めた。5安打に抑えて10奪三振。109球で自身初の完封を成し遂げた。
「甲子園で先発完封は誰もが夢を見ますよね。僕もそう。凄くうれしい」。3年春まで右肩、右肘痛を抱え、8回までが最長投球だったが、8回を投げ終わると森士(おさむ)監督に「いかせてください」と直訴。指揮官も「情が出てしまった」とうなずいた。

「球速が全てではないが、やっぱりロマン。夏が終わるまでに155キロを出したい」

 


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