春季四国大会では高知高の150キロ右腕・森木大智投手のライバルになる1年生がマウンドに立った。
馬淵監督絶賛
明徳義塾はこの日の四国大会1回戦・徳島北戦で8-1でコールド勝利寸前の7回2アウトから、1年生の代木大和投手をマウンドに送った。代木投手は球速は132キロだったが、打者一人を空振り三振に斬って取った。この投球に馬淵監督は「主力になるのは間違いない。野球で飯が食える。3年になったら、ドラフト上位で指名される。市川が入ってきたときよりも上」と、昨年のドラフト3位で東京ヤクルトに指名された市川悠太投手以上と評価した。
代木投手は川之江ボーイズの出身、高知中の森木投手や明徳中の関戸康介投手など、県内の軟式でプレーする投手が注目される中で、目立った実績は見られなかった。しかし長身の左腕投手で球速も139キロを記録しており進路が注目されると、「馬淵監督に教わりたい。名門の厳しい環境で成長したい」と明徳義塾への進学を選んだ。
高校では県内で高知高の森木投手が大きなライバルとなる。そして、明徳義塾への進学をせず、大阪桐蔭に進んだ関戸投手も因縁の相手としてライバルとなる。
馬淵監督の意地が良い方向に大型左腕の成長に繋がれば良い。2021年に3人の名前がドラフト上位候補に上がることを期待したい。
183センチ、83キロの大型左腕。練習試合で自己最速139キロを出したが、この日は「緊張した。半分の力しか出せなかった」と132キロどまり。それでも直球1本で力強く押して空振りを奪った。
愛媛県四国中央市出身。県内の高校に進学する選択肢もあったが、馬淵史郎監督(63)の指導を受けるため、明徳義塾への進学を決断した。高知県内には軟式で150キロを計測した高知・森木大智という同学年のライバルがいる。中学時代から知っていた存在は倒すべき相手となった。「今の段階では森木の方が上。ここから毎日練習して、努力して森木に勝てるようにしたい。最終的には投げ合って、勝って甲子園に行きたい」と表情を引き締めた。
馬淵史郎監督(63)は「(将来は)主力になるのは間違いない。野球で飯が食える。3年になったら、ドラフト上位で指名される。(18年ヤクルト・ドラフト3位の)市川(悠太)が入ってきたときよりも上」と、潜在能力を絶賛。「打つ方でも評価されている。4番を打てるだけの能力がある。大事に育てたい」と、名将は期待に胸を膨らませた。
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