高知高1年の150キロ腕・森木大智投手が龍谷大平安を1失点完投

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高知高が龍谷大平安を訪れて練習試合を行い、1年生の150キロ右腕・森木大智投手が3安打1失点で高校初完投勝利を挙げた。

高校初の完投勝利

中学時に軟式で150キロを記録し、高校に入ってから硬式でも149キロを記録している高知高の1年・森木大智投手だが、この日は最初から高校初となる完投をすることを目指し、球速は143キロに抑えていた。

それでもカーブ、スライダーを使ってカウントを整え、最後はインコースにストレートを配して打たせて取る。その変化球もストレートも抜群の制球で、三振は4つだったが、27アウトのうち16アウトを内野ゴロで取った。龍谷大平安の原田監督も「制球力がある。ということは逆に言えば、狙いやすいということだが、ストライクを取りに来る球にタイミングが合っていなかった」と脱帽の制球力だった。

森木投手は、「速い球を投げたいと思いすぎてフォームが崩れた」と春の四国大会終了後に球速を求めてフォームを崩しかけていたという。しかし、体の使い方などを一から見直した事で、制球力がアップした。

「7、8割くらいに抑えて投げた。打ち損じた打球が深い場所まで飛んだり、力のある打線だった。高さやコースをしっかり投げ切らなければ、こういうレベルの高いチームは抑えられないと思った。」と制球力を重視した投球を意識していたことと話し、「全イニングを通して力をセーブして打たせて取ることができれば、攻撃にもつながると思ったので」と、攻撃にもつなげる投球を目指していたことも話し、とても1年生とは思えない。

試合は2-1で高知が勝利、森木投手が見事に高校初完投を3安打1失点で勝利で飾った。森木投手がエースとして、今年の夏の甲子園出場を目指す。

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「7、8割くらいに抑えて投げた。全イニングを通して力をセーブして打たせて取ることができれば、攻撃にもつながると思ったので」
最速は143キロながらカーブを効果的に使って緩急を付けた。スライダーなど変化球でカウントを整え、内角直球を勝負球に使用するなど工夫も凝らした。奪った三振は4つだったが、与えた四球は0。27のアウトのうち3分の2近い16を内野ゴロで記録するなど、思惑通りの投球だった。

甲子園通算30勝の龍谷大平安(京都)・原田英彦監督(59)も高知・森木大智投手(1年)の投球に脱帽だった。わずか3安打に封じられての敗戦を「制球力がある。ということは逆に言えば、狙いやすいということだが、ストライクを取りに来る球にタイミングが合っていなかった」と振り返った。

春の四国大会終了後、球速ではなく“球の質”を上げる練習に力を入れてきた。「速い球を投げたいと思いすぎてフォームが崩れた」。浜口佳久監督(44)から体のばらつきを指摘され、指先の感覚や体の使い方を一から見直した。その成果が早くも出始めている。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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