高校野球6日目のドラフト的見どころ

高校野球ドラフトニュース 2020年ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

夏の甲子園大会6日目、4試合とも1,2回戦のハイライトともいうべき対戦が続きます。ドラフト的見どころを紹介します。

第1試合 プロ注目バッテリーvs来年注目捕手

筑陽学園のエース・西舘昂汰投手は187cmの体があり、最速145キロの速球を投げる。球速は春から伸ばしてきており、また春は複数の投手の継投が主だったが、福岡大会では、準決勝、決勝は一人で完投するなど大きく成長をしている。また捕手の進藤勇也選手も181cmの大型選手で、安定した捕球に、大きな体だが細かいフットワークをつかってセカンドに送球ができ、そして打撃では痛烈な打球を見せ、プロが注目する。

対する作新学院はこの春に苦しみ、一時は小針監督が3年生が練習試合に出さずにいた。それでも、昨夏に1年生で1番を打ち、大阪桐蔭の柿木投手から2安打を打った横山陽樹選手が、主軸で捕手として活躍を見せた。横山選手は大船渡・佐々木投手との対戦でも、外野オーバーの3ベースヒットを打つなど、卓越した打撃がある。そして捕手としても強肩を見せる。

ただし、この夏は昨年と同じく2桁の背番号を付け外野手で出場する。3年生・立石翔斗捕手がいるためで、立石選手も能力が高い。ただし、横山選手は来年は捕手のドラフト候補として注目されるのは間違いなく、今年はまずは打撃を注目し、外野からの肩も見ておきたい。

第2試合 注目バッテリーと今年・来年の遊撃手、スラッガー

東海大相模は、神奈川大会では背番号1を付けていたが、この甲子園では6をつけショートに専念をする遠藤成選手に注目、高校通算44本の長打力と、投げても145キロを記録する肩に注目したい。

そしてさらに注目されるのが2年生たち。西川僚祐選手は、昨年より清原2世と呼ばれ、右打席で軽くスイングして打球がスタンドに運ばれていく。今年にかけてはやや伸び悩みのような感じもあるが、186cm92kgの右の大砲は、将来プロでも4番を打つ選手だろう。また、1番の鵜沼魁斗選手もチームに勢いをつけるホームランを打ち、山村崇嘉選手は潜在能力の底が知れない。140キロ超の球を投げ、長打力の抜群の選手。

対する近江は、林優樹投手と有馬諒捕手、2年生遊撃手の土田龍空選手が注目される。林投手はややダイナミックに足を上げるようになったが、テイクバックから腕の振りがスムーズに鋭く振れる。故障のしにくいフォームで長く投げられる投手だろう。そして、得意のチェンジアップは絶妙で、それを思わせながらのインコースへのストレートが驚異的。そのようにうまくリードするのが有馬捕手。バッターを見る目があり、捕球、フットワーク、そして肩とすべての面で高いレベルにある。大学進学のようだが、大学でも1年目で主力として活躍できる選手だろう。

そして土田選手は来年のドラフト1位候補遊撃手で、その評価は、小園海斗選手、太田椋選手クラスになる可能性が高い。柔らかいグラブさばきとフットワークと身のこなしで、送球までのスムーズな動きを見せる。打撃でも長打力を付けてきている。

第3試合 注目リリーフ登板するか

中京大中京は肩では高校NO.1と評価されるU18代表候補の藤田健斗捕手が投手陣をリードするが、その投手陣のレベルが高い。先発の不後祐将投手は170cmの左腕だが、技巧派の投手ではなく力で押してくる。インコースに食い込むストレートは力が十分で、カット、フォーク、縦のスライダーなども威力がある球。

そしてリリーフ陣が面白い。赤塚健利投手はワンポイントでしか登板をしないのだが、193cm103kgの体があり、146キロのストレートで力でねじ伏せる。おそらく制球に課題もあるのだろうが、岐阜大会では三者連続三振を奪うなど、球威では今大会筆頭クラスかもしれない。そして2年生の元謙太投手が締めるが、こちらも186cm78kgの大型右腕でストレートの威力十分。来年のドラフト候補として見ていけそうだ。

対する北照は、桃枝丈投手が軸で、南北海道大会では小樽地区予選3回戦から決勝まで、6試合連続で完投し、決勝戦では延長14回を投げ、合わせて60回845球を投げぬいた。肘の位置が低く、コンパクトに腕を振ってきて、左右に動く球を自在に投げられる。また、5月に尺骨骨折で離脱していた水川大地投手は復活できそうで、こちらは180cm81kgの右腕で143キロを投げる。こちらはどのような球を投げるのか注目したい投手である。

第4試合 プロ注目遊撃手に来年NO.1右腕と来年上位外野手

花咲徳栄の打線は今大会でも屈指で、今年に入り急成長の1番・池田悠真選手、2番で高い打撃技術のある橋本吏功選手、3番でプロ注目の韮澤雄也選手、そして来年のドラフト上位候補・井上朋也選手の上位打線は今大会NO.1の怖さを持ち、相手がどんな好投手でも5点は奪ってくる。韮澤選手はショートとして3年連続で夏の甲子園をプレーし、昨夏の時点で評価が高く、この夏は堅実なプレーを続けており派手さは見られないが、その堅守に注目したい。

対する明石商は、来年のドラフト1位候補投手・中森俊介投手がおり、今大会でも星稜・奥川投手に次ぐNO.2の投手だろう。NO.1の打線を中森投手が抑えきれるかがポイントになる。そして花咲徳栄は投手に課題があり、こちらも来年のドラフト1位候補・来田涼斗選手を中心に、明石商打線が何点奪うか。来田選手はセンバツでは先頭打者&サヨナラ弾が注目されたが、指を骨折した状態でプレーをしていた。素晴らしい俊足と抜群の強肩が注目される選手で、それを見たい。井上選手との来年のドラフト上位野手としての比較もしたい。

夏の甲子園6日目の対戦カードと注目選手

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント