作新学院・石井巧選手、大学に進学し兄に続いてプロ入り目指す

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作新学院の石井巧選手は、試合後に「大学で野球をやります」と話した。

3年生

チームの主将でもある石井巧選手は、栃木で8年連続で甲子園に出場するチームの主将として、重圧と戦った3年生の5カ月間だった。

春の大会ではベスト8止まり、その後、小針監督から3年生はグラウンドに立ち入りを禁じられた。3年生は練習や練習試合に参加することができず、グラウンドの横で、プレーする1,2年生を見守った。成長をしていく1,2年生を見ながらも毎日ミーティングを行い、「最後にやるのは俺たち3年だろ」と決意を示すと、小針監督からも「覚悟を持って入ってこい」と3週間ぶりにグラウンドに足を入れた。

そうして栃木大会では見事に9連覇を達成すると、甲子園でもベスト8進出を決めた。春の県大会でベスト4入りできなかったのも、そして甲子園でベスト8入りしたのも2016年の夏の甲子園で優勝したチーム以来だった。

この日は中京学院大中京に敗れたものの、石井選手は先制の3ランホームランを放った。試合後には取材陣に囲まれる中でタオルで顔を覆いながら3分間沈黙が続く。そして最初に発したのは「本当に悔しいです」の一言だった。小針監督は「苦しんでた部分あったが、最後はプレーで引っ張り、素晴らしい主将だった」とねぎらった。

大学へ

石井選手は兄の石井一成選手(2016年・北海道日本ハムドラフト2位)の背中を追って作新学院に進んだ。そして進路について聞かれると、「大学で野球をやります」と話し、早稲田大に進んだ兄の後をさらに追っていく事になりそうだ。

ショートとして守備に定評があり、打撃も甲子園で力強さを見せた。評価を上げた夏になった。大学でも柔らかさと強さを併せ持った打撃と守備力で、ショートでレギュラーを取って、兄と同じくドラフト上位で指名されるような選手になってほしい。

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 「下がりきれないくらい、どん底に落ちた」。今春は8強に沈むと、5月から小針崇宏監督(36)は3年生をグラウンド出入り禁止に。1、2年生のみの練習が行われ、3年生はその間練習は一切行えず。主将は「このチームを終わらせてしまった」と責任を強く感じるも、毎日のミーティングを重ね、「最後にやるのは俺たち3年だろ」と決意をあらためた。「覚悟を持って入ってこい」と、3週間後にようやく指揮官から“出禁命令”が解除された。そんな困難を乗り越えた主将を指揮官は試合後、「苦しんでた部分あったが、最後はプレーで引っ張り、素晴らしい主将だった」とたたえた。

「みんなの思いが押してくれた。自分だけのホームランじゃない」。兄が打てなかった聖地での本塁打で確かな足跡は刻んだ。将来の夢はプロ野球選手。大学進学を希望するが、再び兄と同じ舞台に立つことを誓う。

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