佐々木朗希投手が1回降板、巨人・DeNA・ソフトバンク・日本ハム、スカウト評価は変わらず

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佐々木朗希投手にとっては厳しい運命となった。満を持して韓国戦に先発をしたが、再発した血マメの影響で1回19球で降板した。

球に血がついていた

まだ17歳の佐々木朗希投手にはまだ、重いものを背負わしたくない。しかし、厳しい試練が次々と襲い掛かる。

8月26日の大学代表との壮行試合で先発したものの、1回の登板で血マメができて降板した。それからこの日のスーパーラウンド2日目まで11日間、血マメの回復を図りながらブルペンで投球をはじめていた。

しかし、前日のカナダ戦で奥川恭伸投手が登板をする中で接戦が続き、奥川投手の球数が規定に達した場合に登板することを伝えられ、佐々木投手が球数について、佐々木は「覚えてないです。急いでつくったので」と話し、高野連の竹中事務局長は「昨日ああいう状況で、ブルペンで何度もつくった。球数も多かった。」と無理な形で肩を作り、待機していたという。

ただし、竹中氏は「今日の試合前のブルペンで、中指のマメが再発したということです」と話し、この日の韓国戦の前の投球で血マメが再発した。状態を気にしながらも先発をすると初回、軽く投げて153キロを記録したものの、制球が定まらずにボールを連続で投げる。普段の佐々木投手なら考えられないような制球の悪さだった。しかし、球威は全然違う。状態が悪くても韓国の3番を打ち取り、4番からは空振り三振を奪った。途中、永田監督が状態を確認しに来たが、「ボールに血がついていたと水上が言ってきた。あと1人投げさせてくれと言うので、投げさせました」と話し、懇願しての1イニング19球の投球だった。

スカウトは評価変わらず

この日も各球団のスカウトが視察をしたが、佐々木投手への評価は変わらない。

〇巨人・長谷川スカウト部長:「故障はしょうがない。かばって肩、肘を痛めるよりはね。ボールの強さはあった。手元での伸びが違うし、ビジュアルやミットの音は素晴らしい。いいときも見てるし、評価は変わらないです」

〇北海道日本ハム・大渕スカウト部長:「評価は変わらない。残念だったと思うけど、国際舞台で投げたことは彼の将来にとっては大きいこと」

〇横浜DeNA・吉田スカウト部長:「心配していたことが起きた。アクシデントだから仕方がない。いい時を知っている。評価は変わらない。体質だから投げて強くしていけばいい」

〇福岡ソフトバンク・永井スカウト部長:「今日を参考にするとかわいそう。制球で苦しむタイプではない。マメが気になったのでしょう。もう少し見たかったです」

〇ブルワーズ・バリントン国際スカウト:「良かったけど、サンプルが少なすぎてそれ以上は言えない。もっと見たかった」

次へ

永田監督は佐々木投手の今大会での登板について、「難しいと思います」と話し、次の登板は難しいと話した。これで佐々木投手の高校野球での投球は終わりとなる。

2年時に150キロ級の球を投げ、3月の練習試合で157キロを記録して大いに話題となり、4月の代表合宿で163キロを記録した。それから大きな注目が続く中でまだ骨が成長途中であることも判明し、登板するしないで大きな議論となり、実際に岩手大会では決勝戦で登板せずに夏を終えた。

高校野球での夢について佐々木投手は「甲子園に出場する事」と「日本代表に選ばれて世界一になること」と話していた。残された最後の夢も、自分の投球で叶えることは出来なくなったが、この続きはプロで見せたい。

成長途中の骨が固まり、投げ込みができるようになったら、指も固まっていくだろう。その状態になった時には同時に、今よりももっとすごい球を投げているはずだ。今年はなかなか思い切り投げる機会がなかった、プロでは思い切り腕を振って投げる佐々木投手を見たい。

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今秋のドラフト会議で佐々木を1位指名する方針を明らかにしている日本ハムの大渕スカウト部長は「評価は変わらない。中身がどうであれ、国際舞台で投げたことは彼の将来のためになる」と期待を寄せた。

 DeNAの吉田スカウト部長も「アクシデントだから仕方がない。いい時を知っている。評価は変わらない」。巨人の長谷川スカウト部長は「球は良かった。ビジュアルやミットの音は素晴らしい」と語った。

 一方、元広島で現在は米大リーグ、ブルワーズの国際スカウトを務めるバリントン氏は「良かったけど、サンプルが少なすぎてそれ以上は言えない。もっと見たかった」と話した。

ネット裏の日米数十人のスカウト陣も、どよめかない。150キロ前後、速くても153キロ。評判と違う球速に首をかしげる外国人もいた。捕手水上が白球についた血を見つけ、永田裕治監督(55)を呼ぶ。佐々木は「あと1人、この回だけは」と監督に志願。4番打者を三振に取り、ベンチ奥へ消えた。前列へ戻ると、患部にばんそうこうが巻かれていた。

佐々木は初回で降板したが、スカウトからは変わらない評価の声が上がった。巨人・長谷川スカウト部長は「故障はしょうがない。かばって肩、肘を痛めるよりはね。ボールの強さはあった。いいときも見てるし、評価は変わらないです」とし、日本ハム・大渕スカウト部長も「評価は変わらない。残念だったと思うけど、国際舞台で投げたことは彼の将来にとっては大きいこと」と評した。

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