健大高崎・下慎之介投手が好投し関東決勝へ、命名のきっかけは阿部慎之助選手

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秋季関東大会は準決勝が行われ、健大高崎は優勝候補の東海大相模に8-2で勝利し、初の決勝進出を果たした。エースの182cm左腕・下慎之介投手が好投した。

9回6安打3奪三振2失点

下慎之介投手は182cmの長身左腕で、ストレートは130キロ中盤くらい、カーブ、スライダーのコントロールが良く、テンポよく投げて打たせて取る投手。

この日は鵜沼魁斗選手、加藤響選手、山村崇嘉投手、西川僚祐選手と、来年のドラフト候補が並ぶ打線を相手の投球だったが、普段と変わらずの130キロ前半のストレートとカーブ、スライダーを織り交ぜ、強打者を次々と打ち取っていった。鵜沼選手、加藤選手、西川選手はノーヒットに抑えた。「とにかく相手が強い。挑戦者という気持ちを忘れず向かっていこう」と投げ続け、9回6安打3奪三振2失点で完投し、チームもバントなどを使って8点を奪い勝利した。青柳監督は「下がよく粘り強く投げてくれた」と話した。

昨年は強力打線で注目された健大高崎は、今年夏は群馬大会2回戦で敗退するという厳しい結果となった。しかし、その悔しさをバネに成長した選手たちが、秋の群馬大会で何とか3位に残って関東大会に出場すると、1回戦では茨城1位の常総学院を下し、西武台、そして東海大相模も破って決勝に進出を決めた。下投手は「下克上という言葉を合言葉にしてやってきた」と話し、快進撃を続ける。

下投手は「母のおなかにいた頃、両親が巨人戦を見ていて阿部選手が本塁打を打った」と、漢字は違うものの、阿部慎之助選手のホームランによってもらった名前だという。今年の巨人ドラフト5位・山瀬慎之助選手も、誕生した時に阿部慎之助選手がホームランを打った事から名前を決められているが、来年のドラフト会議で、阿部選手が2軍監督を務める巨人へと縁がつながるか。

東海大相模の“高校通算100発超トリオ”鵜沼、山村、西川に対しては山村の1安打のみに封じた。青柳博文監督も「下がよく粘り強く投げてくれた」と称賛。打線もバントを多用し、相手のミスを逃さず五回に一挙5得点で試合をひっくり返した。

今季で現役を退く巨人・阿部と一字違いの「慎之介」は「母のおなかにいた頃、両親が巨人戦を見ていて阿部選手が本塁打を打った」と由来を説明。当確としているセンバツを見据え「健大高崎にはこれまでエースと呼べるエースがいないので甲子園で苦戦した。自分が大エースになりたい」と意気込んだ。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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