帝京高校が決勝進出、主役不在のチームで11年ぶり甲子園に王手

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秋季高校野球東京大会では、帝京高校が創価高校を破り、11年ぶりの甲子園出場に王手をかけた。

1イニング2本塁打にサヨナラ

帝京高校はこの日、創価大の145キロ右腕・森畑侑大投手を打ちあぐね、5回まで0-2と劣勢だった。しかし、6回の攻撃前に前田監督が「とにかく同点にしろ。そしたら振らせてやる」と、まずはコンパクトにバットを振っていくように指示をすると、1番の武者倫太郎選手と3番の加田拓哉選手にホームランが飛び出して同点においついた。

その後は2番手で登板した柳沼勇輝投手が130キロ後半で投げっぷりの良い投球で創価打線を抑えると、9回に1年生の尾瀬選手のサヨナラヒットで勝利した。尾瀬選手は、「あの言葉がなかったら引っかけて打てていなかった」と話す。初球を見送って1ボールとしたところで前田監督が攻撃のタイムをとって伝令を出し、積極的に行くことと逆方向を意識することを伝え、それが結果となった。

帝京高校は1989年夏、1992年春、1995年夏に立て続けに3度の甲子園を制覇し、平成初期に時代を作った。しかし、その後は、大型投手や野手が入学をしてきたものの結果が出ず、11年間も甲子園から遠ざかっている。

今年は絶対的な選手という存在がいないチームだが、188cmの田代涼太投手や身体能力の高い小松涼馬選手など、全員が繋ぐ意識を持ってプレーをし、この秋は関東第一、日大三、東海大菅生を撃破し、そしてこの日、創価を下し、帝京が甲子園に出ていなかった間に台頭したチームを撃破してきた。

「選手に気持ちが乗っている」と話す前田監督、来年春に久々の甲子園に登場し、令和の時代も帝京が健在であることを示したい。

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「とにかく同点にしろ。そしたら(思い切りバットを)振らせてやる」。前田三夫監督のハッパに応えたのは2点を追う6回。1番・武者が左翼席、1死から3番・加田主将が左中間へ打ち込んだ。切れのある球に苦しめられた創価・森畑から豪快な2発。9回は1年生の尾瀬が中前へ劇的な一打を放った。

初球を見送って1ボールとなったところで、指揮官は伝令を出した。「積極的に行け」と指令。その上で「逆方向への意識を持て」と助言を送った。それまで3打席は三振、二ゴロ、一ゴロ。左打席から引っかけての凡退が続いていただけに、中堅から左方向への打球を意識させた。

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