加藤学園はこの日、東海大静岡翔洋と練習試合を行い、エースの肥沼峻投手が143キロを記録した。
幻の甲子園
肥沼峻投手はこの日、6回から登板すると、初回は不安を見せたものの7回から全力投球を見せ、自己最速139キロを上回る143キロを記録、140キロを5度記録するピッチングで、3回を2安打2奪三振無失点に抑えた。
加藤学園はセンバツ出場を決めており、本来ならばそこで140キロオーバーを見せるはずだった。しかしセンバツが中止となると、夏の甲子園も中止となってしまう。しかし、「静岡商の高田などを見ていると、自分よりレベルが高いと感じる。負けてはいられない」と、同じ静岡でプロが注目する高田琢登投手などライバルを意識しながら練習を続け、大樹は春の80kgから82kgへと増え、球速を伸ばした。
140キロ超右腕となった肥沼投手、静岡の代替大会が開催することが決まっており、高田投手など県内のライバルとの投げ合いも期待される。「公式戦をやらせてもらえてうれしい。みんながいてこその加藤学園なので、仲間と全員野球をして、有終の美を飾りたい」と話し、甲子園は幻となったが、最後に大会ができる喜びを胸に成長をしている。
2025年度-高校生-静岡県のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
肥沼は、自身の投球内容に手応えを得た。「直球と変化球を安定して投げられました」。立ち上がりの6回は不安だったというが、7回以降はエンジン全開。これまでの自己最速139キロを上回り、初の140キロ台を5度も計測した。最速143キロは2度も記録し、2三振を奪うなど、相手打線を圧倒した。
コメント