瀬田工業の小辻鷹仁投手は、181cm82kgから最速146キロの速球を投げる。高校入学時は173cm65kgで、球速も122キロ止まりだった。
まるで別人
高校の約2年間でこれだけ体が変わる選手がいるのかと思う。入学時から身長が8cm伸び、体重も17kg増えた。それに伴い球速も、入学時に122キロだったものが、秋には130キロ台を記録し、そして、昨年秋に146キロを記録する。
昨年秋は滋賀県選抜としてオーストラリア遠征をおこなったが、遠征前の龍谷大との強化試合で2試合に登板し3回を無失点、オーストラリアでも2試合7回を投げて無失点の投球を見せた。「スイングスピードの速い外国人の打者相手に自分の球が通用したのは、自信になりました」と話す。
活動自粛期間も「150キロを投げるために下半身強化に取り組んできました。短いダッシュで体の切れを出すことも心がけています」と話し、部活動が再開してから、久々のブルペンからの投球で143キロを記録した。またスライダー、チェンジアップ、カットボール、カーブと多彩な変化球を投げる事ができる。
既に複数の大学、社会人から声をかけられているが、阪神、巨人、オリックスなど複数のプロのスカウトも視察をしており、ある球団のスカウトは、「体のサイズがあり、軸もしっかりしているところが良い。体をスムーズに使うことができている。フォームがしなやかで柔らかいし、あの腕の高さから、あれだけの直球が投げられるのは面白い。まだフォームに手を加えるべき部分もあるけど、上で鍛えれば、もう一つ上のレベルの投手になれる可能性を秘めている。将来的に150キロを投げられる可能性を持っている」と評価する。
第一希望進路はプロ入りとし、既にプロ志望届は記入して小椋監督に預けているという小辻投手、打撃でもスイングスピードで145キロを記録、高校通算10本以上とパワーとセンスも見せる。
もし例年通り大会が行われていれば、春にその力を認められ、夏の大会も注目投手に挙がっていたことだろう。滋賀県は7月18日から夏の代替大会が開幕する。146キロ右腕に注目が集まりそうだ。
複数の大学、社会人チームからも声を掛けられているが、高校卒業後の第一希望進路はプロ。その決意の表れとして、すでに記入済みプロ志望届用紙を小椋監督に預けてあるという。コロナ禍によって春夏の公式戦がすべて中止となり、その実力を発揮する舞台は激減。だが決意は揺るがない。今年に入ってからも阪神、巨人、オリックスなど多くの球団が視察に訪れており、プロの注目度も高い。
最大の魅力は「将来性」だ。某球団のスカウトも「体のサイズがあり、軸もしっかりしているところが良い。体をスムーズに使うことができている。フォームがしなやかで柔らかいし、あの腕の高さから、あれだけの直球が投げられるのは面白い。まだフォームに手を加えるべき部分もあるけど、上(プロ、社会人、大学)で鍛えれば、もう一つ上のレベルの投手になれる可能性を秘めている。将来的に150キロを投げられる可能性を持っている」と高く評価する。
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