帝京大可児で最速153キロを投げる加藤翼投手が先発し、3回1安打8奪三振無失点、最速149キロを記録する投球を見せた。
マメをつぶし
加藤翼投手は178cm78kgの右腕投手で、高校入学時は球速は120キロ台しか出なかったが、元ヤクルトの「ユウキ」選手こと・田中祐貴コーチの指導の下で成長し、最速は153キロを記録するまで成長をした。
この日は初回、先頭バッターを見逃し三振に取ると、3人目にこの日最速の149キロのストレートで空振り三振を奪った。しかし、2回には右手中指のマメをつぶし、球速はそれ以上は出さなかったが、110キロ台のカーブなどを織り交ぜ、2回、3回はアウトを全て三振で奪い、8奪三振を記録した。
「いい時は直球でカウントが取れるけど、持ち味が出せなかった。40点くらい」と話した加藤投手、「ユウキさんがいなければ、今の自分はいない」と感謝を示し、「進路はプロ1本です」とユウキコーチに恩を返す。
この日は6球団のスカウトが視察し評価をしている。
中日・米村チーフスカウト:「課題はいろいろあるが、力はある。原石ですね」
阪神・熊野スカウト:「腕の振りがいい。きょうは良くなかったが、あれだけスピードが出るのだから楽しみ。プロでもっと下半身を使えるようになれば、とんでもない投手になる可能性がある」
東京ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク:「球のスピン量が多く打者は球速以上に速く感じると思う。直球で空振りが取れるし、ポテンシャルを感じる。ブレーキのかかったカーブも良い。タイプ的には山本由伸投手のように感じる」
横浜DeNA・進藤編成部長「荒削りな部分はあるが、魅力のある直球を投げる。」
オリックス・谷口スカウト:「直球の質はいい。うちの本田に似た伸びしろを感じる」

視察した中日の米村チーフスカウトは「課題はいろいろあるが、力はある。原石ですね」と素材の良さを認めた。阪神・熊野スカウトも「きょうは良くなかったが、あれだけスピードが出るのだから楽しみ。プロでもっと下半身を使えるようになれば、とんでもない投手になる可能性がある」と評価した。
阪神・熊野輝光スカウトは「腕の振りがいい。下半身を使って投げられるようになれば、もっとスピードも出る」と素材の良さを認め、ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスクも「特徴はスピン量が多い直球。直球で空振りが取れるし、ポテンシャルを感じる」と言う。
この日最速の149キロを計測し2つの三振を奪う。2回、右手中指のマメがつぶれた影響で変化球主体の投球に切り替えたが、残るすべてのアウトを三振に取った。この結果に右腕は「自己評価は40点。高めの抜け球が多く、まっすぐでカウントを取れなかった」と振り返った。視察したヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「球のスピン量が多く打者は球速以上に速く感じると思う。ブレーキのかかったカーブも良い。タイプ的には山本由伸投手(オリックス・バファローズ)のように感じる」と評価した。
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