鹿児島県高校野球大会は、神村学園が優勝した。今大会、二刀流としてプレーし活躍を見せた桑原秀侍選手が、最後も二刀流で締めた。
17号弾
今大会で8回参考ながらノーヒットノーランを達成し、最速147キロの速球を披露していた桑原秀侍選手はこの日、先発の予定だったものの、ショートを守る古川主将が前日の練習で足をケガして歩けないほどの状態となり、この日はショートで先発した。
同点に追いつかれた3回、桑原選手が打席に入ると、「変化球狙いだった」もののストレートに反応すると、打球はバックスクリーン右に飛び込む125mのホームラン、この高校通算17号本塁打が決勝点となった。この日は5打数3安打の活躍だった。
また9回1アウト1塁の場面でマウンドに上がると、初球と2球目に148キロを記録しファウルフライに打ち取り、最後は146キロの球でファウルフライに打ち取った。
これで鹿児島大会を制した。本来ならば甲子園出場が決まっていたが、今年はそれが無い。それでも、「甲子園がなくて残念ですが、3年生全員で全力プレーができた。一生の思い出ができました」と話し、仲間との最高の瞬間を喜んだ。
スカウト高評価、プロへ
この日は3球団のスカウトが視察をし、オリックスの縞田スカウトは「詰まった感じだったが腕っ節の強さがある。あそこまでは力がないと飛ばない。投手としても打者としても、魅力がある。能力が高く楽しみです」と評価した。
桑原選手はプロ入りに前向きで、プロ志望届を提出する見込み。投げても140キロ中盤から後半の球を投げ、打撃もスムーズにバットが出てパンチ力もある。そしてショートも守るなど、はっきりどこの位置でというイメージはまだできないが、プロでやっていける身体能力を持っている。
個人的には強肩遊撃手として、プロの舞台で立つ姿が想像できるが、投手としてもおそらく来年には150キロは記録しそうだ。先が楽しみな選手であることは間違いない。
▽オリックス縞田スカウト(桑原に)「(本塁打は)詰まった感じだったが腕っ節の強さがある。あそこまでは力がないと飛ばない。投手としても打者としても、魅力がある。能力が高く楽しみです」
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