日大藤沢の牧原巧汰選手が、初戦突破に大きく貢献した。
今年初めての公式戦
今年初めての公式戦という事もあり、「相当、テンパった」と話した。初回に慶応湘南藤沢に重盗を決められたり、外野からの返球を顔面に受けて出血するなどのアクシデントも起きた。
しかし、徐々にプレーが柔らかくなっていくと、8回には同点に追いつく高校通算27号となるホームランを放ち、その裏には2アウト満塁の場面で、一塁走者を刺した。
9回には2点タイムリー2ベースヒットを打ち、相手を突き放した。3安打3打点の活躍だった。
今大会はスカウトの視察が無いが、それでも牧原選手は「今日は捕手としてはアピールできなかった。神奈川はスカウトの方が直接見に来られないですけど、打撃と送球をこれから見せていきたい」と話し、「日本、世界を代表する捕手になる」と誓った。

1年生ながら能力が高い慶応湘南藤沢の田上のチェンジアップ。少し泳いだ。でもグリップを後ろに残し、巧みなバットコントロールで捉えた。打球は右翼フェンスを越える。「森友哉2世」とも呼ばれる牧原の真価がそこにあった。
6回までリードを許す波乱の展開。捕手である自身は、初回に返球を顔に当てて転倒し、右唇を負傷した。「何が起きたのか覚えていません。連打を浴びて、テンパっていました」。
プロで平均1秒90といわれる二塁送球タイムで1秒88を誇る強肩は健在。八回2死満塁の大ピンチではピックオフプレーで一塁走者を刺した。
打った瞬間、右拳を突き上げた。同点で迎えた八回先頭の第5打席。「ちょっと泳いだ」と言いながら、浮いたチェンジアップを逃さなかった。右翼へ豪快な高校通算27号。九回にも右越え2点適時二塁打でトドメを刺した。
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