千葉学芸で、すでにプロ志望届を提出している146キロ右腕の小芝永久投手がこの日、1イニング限定で登板をした。
4球団が視察
初戦では登板しなかった小芝永久投手はこの日、最後の1イニングだけ登板をした。
9点差のついた7回に4番手で登板すると、先頭打者と続くバッターを三振に斬って取る、最後のバッターにはサードゴロで1回ノーヒット、2奪三振という内容だった。
175cm69kgと体は大きくないが、バランスの良いフォームからしっかりと腕を振り、ストレートは139キロを記録した。小芝投手は昨年夏の大会後に右手首を骨折し、その期間中に体を鍛えて球速が146キロまでアップした。この日は1年ぶりとなる公式戦登板に「少し力んだ」と話した。
最速146キロには及ばなかったものの、「139キロぐらいだといつもはキレがないが、今日はキレがあった」と話し、ストレートで打者を追い込んだ。そして決め球には縦のスライダーを投げる。
「山岡投手を理想としている」と、同じように上背がそれほどないものの、鋭い縦の鋭いスライダーを投げる山岡投手の名前を挙げ、非常にキレの良いスライダーを投げる。2三振はいずれもこの縦のスライダーだった。
それでも、「緊張したけど、自分の投球ができた。ゼロで抑えられたのはよかった」と話し、8月1日にプロ志望届を提出し、4球団のスカウトがネット裏で視察していたことについては、「スカウトを意識すると力むので、あまり気にせず投げた。得意の縦スラは見せられた。」と話した。
この日は中日、北海道日本ハム、広島、オリックスの4球団5人のスカウトが視察をし、オリックス・早川スカウトは「しっかり腕が振れるので、打者は変化球も振っちゃう。真っすぐはもっとスピードが出そう。投球が小気味いい」と評価した。
三人目にはバットに当てられてサードゴロとなったが、三者三振で行きたかったかと聞かれ「ハイ」と笑った。先発についてもスタミナに自信がある話す小芝投手、今大会の起用は監督が決めると話したが、先発をしたいかと聞くと「ハイ」と笑った。
長いイニングを投げれば、ストレートと得意のスライダーで2ケタ三振は見せてくれそうだ。

2人態勢のオリックス・早川スカウトは「しっかり腕が振れるので、打者は変化球も振っちゃう。真っすぐはもっとスピードが出そう。投球が小気味いい」と熱い視線を送った。
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