甲子園交流戦に姿を見せた大分商・川瀬堅斗投手、この日は最速は143キロ止まりだったが、キレの良い球で強力・花咲徳栄打線を3点に抑えた。
149球
勝っても負けても高校で最初で最後の甲子園、大会前は甲子園で150キロを出す事を宣言していたが、球速は143キロにとどまった。
初回、井上朋也選手にも四球を与え、1アウト満塁から押し出しの死球を許す。さらにタイムリーヒットで2点を失った。この日は7四死球を与え、「緊張はなかったが、興奮していた。甲子園の雰囲気に負けてしまい、思うようにストレートが入らなかった」と話す。
しかし、2回以降は球速こそ出なかったものの、外角低めに伸びる142キロのストレートを投げ、6回2アウト2塁の場面でも、この球で見逃し三振を奪うなど、2回以降は無失点に抑えた。井上選手には2つの四球を与えたもののノーヒットに抑え、意地を見せた。9回8安打5奪三振3失点だった。
149球を一人で投げぬいた。3年間、チームを支えてきたエースに、チームが甲子園のプレゼントを与えた感じだ。新型コロナウイルスの影響による活動休止、7月には左太ももを痛めるなど思うような3年目とはならなかったが、1試合のみの甲子園を十分楽しんだ149球だった。
この日は人数制限をされながらも、多くの球団幹部クラスのスカウトが見守った。
東京ヤクルト・伊東編成部長:「バランスが良く、体の力がある素材型」
カンザスシティ・ロイヤルズ・大屋国際スカウト:「初回に3点を取られたのが顕著だったように、バランスがよくなく力ずくで投げる。アクセル全開でもロスが多い。しかし、効率の悪い投げ方で、最後まで体力が持つのはそれだけ体が強いということ。今は完成度40~50%だが、体をうまく使ってすべてがかみ合えば、ソフトバンクの抑え、森唯斗のように馬力でガンガン投げそうだ。」
進路については「監督と相談して考えます」と話したが、渡辺監督は「プロ一本と聞いている。これからその準備をさせる」と話した。
今月末には甲子園でプロ志望高校生の合同練習会があるが、また甲子園に川瀬投手が登場し、今度は150キロを見せるかもしれない。

まず大分商の右腕、川瀬君。初回に3点を取られたのが顕著だったように、バランスがよくなく力ずくで投げる。アクセル全開でもロスが多い。しかし、効率の悪い投げ方で、最後まで体力が持つのはそれだけ体が強いということ。今は完成度40~50%だが、体をうまく使ってすべてがかみ合えば、ソフトバンクの抑え、森唯斗のように馬力でガンガン投げそうだ。
進路については「監督と相談して考えます」と語るにとどめたが「甲子園はこれからの人生につながる。悔しい経験を次のステージで生かしたい」と前を向いた。
渡辺正雄監督(47)は「何か(アクシデントが)なければ最初から完投させるつもりだった」と他の投手をブルペンにも入れず、最後まで試合を預けた。川瀬の進路については「プロ一本と聞いている。これからその準備をさせる」。甲子園で得た課題は、次の舞台で達成してみせる。
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