福岡大大濠のプロ注目左腕・毛利海大投手が甲子園で登板し、9回4安打10奪三振1失点で完投勝利を挙げた。埼玉西武GM、MLBのスカウトが評価をしている。
138キロ
最速は138キロだが、100キロ前後のカーブが大きく、そして良いところに沈み、130キロ中盤の真っ直ぐもインコースに突き刺した。新たに習得したチェンジアップも使い、9回4安打10奪三振1失点と、昨秋の九州チャンピオン・大崎高校を1点に抑えた。
序盤の2回に2点タイムリーヒットを浴びたものの、その後の1アウト1,2塁のピンチを抑えると、その後は7回1アウトまでランナーを出さなかった。143球を費やしたものの、見事な完投勝利だった。
この投球に視察した埼玉西武の渡辺GMは「ボールの質がいい。総合的な印象は、高校時代の早川に似ている」と話し、木更津総合で甲子園で活躍し、昨年のドラフト1位で早稲田大から東北楽天に入団した早川隆久投手の名前を挙げた。
またMLB・ロイヤルズの大屋国際スカウトも「制球力や精度の高い変化球は成瀬に似ており、高校時代の和田、杉内もほうふつとさせる。」と、プロ野球で活躍した、またはしている左腕投手の名前を挙げ、「直球の制球力も高い。打者が速くない外角球に振り遅れるのは、変化球とのギャップによるものだろう。間違いのない投手で、高校日本代表として世界でも通用すると思う。」と、侍ジャパンU18代表でも活躍すると予言した。
特徴的なフォームと変化球は、2017年に福岡ソフトバンクにドラフト5位で指名された田浦文丸投手(秀岳館)のように、U18でリリーフで重宝されそうで、秋のドラフト会議でも指名の可能性がある。
早川投手を目標とし、この冬も早川投手の映像を見てフォームの改善に努めた。田浦投手のようにすぐにプロ入りするか、または早川投手のように大学で成長してプロに進むか、進路が注目されることになりそうだ。

西武渡辺GM(福岡大大濠・毛利について)「ボールの質がいい。総合的な印象は、高校時代の早川(現楽天)に似ている」
福岡大大濠の左腕、毛利君は身長176センチと大きくはなく、この日の球速は140キロに満たなかった。しかし、制球力や精度の高い変化球は成瀬(横浜=ロッテほか)に似ており、高校時代の和田(浜田=ソフトバンク)、杉内(鹿児島実=ソフトバンク、巨人)もほうふつとさせる。



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