150キロの速球を投げ、プロのスカウトも注目した刈谷の遠藤泰介投手は、大学に進学することを決め、プロ志望届を提出しなかった。
竹山投手のストレートを見て
遠藤泰介投手は、今春の東邦との練習試合で最速150キロを記録し、プロのスカウトが視察に訪れるようになった。次第に注目度が高くなり、「プロを意識し始めたのはその頃から」と話す。
この夏の愛知大会も毎試合、大勢のプロのスカウトが訪れており、4試合に登板して22回を3失点、24奪三振と素晴らしい投球をみせた。しかし5回戦の中部大春日丘戦で6回からリリーフで登板し、先頭打者への四球から2失点、この試合に敗れ、目標としていた甲子園出場はできなかった。
この試合後に進路について聞かれると、「まだ正式には決めていない。高校野球が終わってから、周囲と話し合いたい。どっちの選択もできるように、どっちも頑張りたい」と話し、プロも視野に入れていた。しかし、先日のプロ志望届提出期限までに志望届を提出しなかった。
大学進学を決めた遠藤投手はその理由について、「甲子園で1勝という目標を達成できずに実力不足を感じた。大学でもう一度一から鍛え直し、4年後にもっと成長してプロに入りたい」と話した。
また、大学進学を決定したタイミングがある。この夏の愛知大会決勝の享栄vs愛工大名電の試合を観戦したが、享栄の151キロ右腕・竹山日向投手の投球を見て、「常時、直球の球速が140キロ台後半。出力やパワーが自分よりもはるかに上だった」と感じたという。
大学では「コンスタントに150キロを投げられるように」と、高いレベルのトレーニングの指導などを受けて成長をする。そして、体育の教師になるための教員の資格を取ることも目指す。
しかし、目標はあくまでプロ入り。「4年後にドラフト1位でプロに入ることが目標。大学進学は間違ってなかったと言えるように頑張ります」と話した。


高校入学当初の最速は130キロ。プロ入りは夢にも思っていなかった。今春の東邦との練習試合で150キロをマーク。春先にはプロのスカウトが練習にも訪れるようになり「プロを意識し始めたのはその頃から」と振り返る。大学進学を決める最後の一押しは、同い年の姿だった。愛工大名電と享栄の対戦となった今夏の愛知大会決勝は現地で観戦。享栄の最速151キロ右腕・竹山の直球に度肝を抜かれた。「常時、直球の球速が140キロ台後半。出力やパワーが自分よりもはるかに上だった」とスタンドから見た投球に自身との差を感じた。
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