秋季高校野球九州大会の準々決勝が行われ、大島高が興南に3-0で勝利し、センバツ出場を当確とした。146キロ左腕の大野稼頭央投手が緩急をつけた投球をみせた。
121球で
大野稼頭央投手は今大会、1回戦の大分舞鶴都の対戦で延長10回186球を投げて16奪三振を記録したものの、引き分けで再試合となった。その再試合でも160球を投げて勝利したものの、1週間500球の球数制限が近づいていた。
この日は沖縄の強豪・興南との試合だったが、90キロ台のスローカーブを織り交ぜる軟投をみせて打者を翻弄した。1回戦の2試合で28個の三振を奪っていたが、この日の奪った三振は2つのみ、121球と球数制限内に抑えて、打たせて取る投球をみせた。
それでも完封を記録、「今日は100点満点」と公式戦2度めの完封を自己評価した。そして、「ホッとしたのとうれしさが一気に出ました。甲子園に1歩近づけてうれしかった」と話し涙をみせた。
3試合で465球、球数も頭に入れながらの難しい登板で、競合を相手に完封をやってのけた大野投手は只者ではない。おそらく、この後の試合は制限もあり登板はほとんど無いと思うが、この疲労の影響を来年のセンバツに残さないようにしたい。
センバツでは146キロ左腕がどんな投球を見せるのか注目される。それ次第でドラフト上位候補に入ってくる事になりそうだ。
「今日は100点満点」という公式戦2度目の完封だった。強打の興南打線を、高校で覚えた「1番武器の生命線」という90キロ台スローカーブを交えた緩急で翻弄(ほんろう)。2奪三振も打たせてとる省エネ投球で散発6安打に封じ3回には先制適時打も放った。


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