183cmの長身左腕投手で最速140キロの速球を投げる尼崎北の藤本拓己投手が、尼崎工戦で9回を投げて12三振を奪う投球を見せたが1−3で敗れ、高校野球を終えた。
2日前に練習再開
藤本拓己投手は春季兵庫大会で2試合21回で32奪三振を記録し、複数のプロスカウトから高い評価を受けていた。
しかし、夏の大会の前に新型コロナの濃厚接触者となってしまい、2日前に練習を再開したばかりで、この日は8四球を与えた。1−1の4回にはエラー絡みで勝ち越しを許すと6回にも失点して3失点、それでも被安打は5で、12奪三振を記録するなど力を見せた。
「硬さがあって、うまく投げられなかった。不完全燃焼という言葉がいちばん正しい。まだあるんじゃないかという感じです。」と肩を落としたものの、チームの主将として「あまり言葉にできないですけど、最後全員で声を出して応援もできた。チームとしてはやりきれた」と話した。
この日は5球団のスカウトが視察し、
巨人・岸スカウト「長身で手足が長く、同じ左の広島・床田のようになれる可能性を秘めている」
阪神・熊野スカウト:「投げ方が柔らかく、将来性豊か」
と評価をしたが、「まだまだ体が細いのでしっかり体を鍛えて、高校の倍以上の練習で投手としての必要なスキルを身につけたい」と話し、大学に進学する意向を示した。
まだ細身だがしなる腕から投げられるスライダーは素晴らしく、大学で体が作られればどのような投球をするのか今から非常に楽しみだ。左腕投手の育成に定評のある大学への進学が予想される。


新型コロナウイルスの濃厚接触者となり、2日前に練習を再開したばかり。「不完全燃焼という言葉がいちばん正しい」と漏らした。阪神の熊野輝光スカウトから「投げ方が柔らかく、将来性豊か」と評価された主将で4番も務めたエース。大学進学の意向を示し「高校の倍以上の練習で投手としてのスキルを上げて上の舞台で活躍したい」と前を向いた。


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