大阪桐蔭の別所孝亮投手が、148キロのストレートを中心に終始安定した投球で、大阪大会準決勝で上宮を7回2安打無失点で完封した。
秀才
別所孝亮投手は岐阜県出身で、岐阜中濃ボーイズ時代にNOMOジャパンに選出されるなど、この世代を代表する選手の一人だった。
大阪桐蔭に進むと1年時から注目され、球速も140キロ後半を記録し好投を見せるものの、同学年の長身右腕・川原嗣貴や、2年生の左腕・前田悠伍投手などと比べるともう一つ特徴が欲しいようなタイプの投手だった。
今年は最後の成長が期待され、センバツでは背番号1で出場したものの、先発予定だった広島商戦が不戦勝となって先発の機会がなくなり、準々決勝と準決勝の2試合で2イニングを投げるだけにとどまった。そして春は腰痛により結果を残せなかった。
高校最後の大会となる3年夏、背番号10で臨んだ別所投手が本来期待された姿を見せている。初戦の大手前戦で150キロに到達すると、この日の準決勝・上宮戦でも先発すると、148キロのストレートと変化球は抜群で、7回を投げて三塁を踏ませず、2安打7奪三振を記録、4回には三者三振を奪うなど、相手を圧倒する投球を見せた。
西谷監督も「100点。一番いい状態だった。真っすぐも力強かったですし、コントロールもよかった」と最高の評価を示し、別所投手は「初めて言われてうれしい」と笑った。
学力も抜群で、優秀だった中日・根尾選手と同じ3類文系のトップクラスで学習をしている。石田コーチも「3カ月前に言ったことも全部覚えていて、自分で到達度を測れる選手」と話す。
考えながらしっかりと積み上げて来たものは、大きく崩れることはなく、最後の夏に別所投手を大きく引き上げた。甲子園春夏連覇に向けて大きな存在となっている。


初戦の大手前戦で自己最速150キロをマークした背番号10は、この日も最速148キロを計測。4回は全てのアウトを三振で奪うなど計7奪三振で付け入る隙を与えなかった。
OBの阪神・藤浪や中日・根尾と同じ、3類文系のトップクラスに所属する。入学時にはどんな教科書を使い勉強するのかを学校に問い合わせたほど。投手陣を管轄する石田寿也コーチも「3カ月前に言ったことも全部覚えていて、自分で到達度を測れる選手」と証言する。

最速150キロを誇る右腕の堂々とした投球に西谷浩一監督(52)も褒めるしかなかった。「100点。一番いい状態だった。真っすぐも力強かったですし、コントロールもよかった」と称賛の言葉を並べた。
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