センバツ大会に出場する注目選手、日刊スポーツは大阪桐蔭の前田悠伍投手、専大松戸の平野大地投手、広陵の真鍋慧選手を大きく紹介し、他の選手についても解説をしている。
BIG3
大阪桐蔭の前田悠伍投手は昨秋、大阪大会決勝の履正社戦で体が動きすぎ、その結果右脇腹を痛めてしまった。近畿大会以降は登板回避を検討していたが、「投げます」と引かずに、近畿大会準々決勝の彦根総合戦では10四死球と本調子ではなかったものの、161球を投げて完投勝利をしている。
高校1年の秋のほうが良い球を投げていた。本来の姿ではなかった昨秋だったが、明治神宮大会の頂点に立った。そしてこの春に前田投手の完成形が見られるか注目される。西谷監督も「最終的に歴代NO.1の投手になる可能性がある。勝つなら藤浪がいるし、昔なら沢村賞の今中さんもいるが、そういう所に名前が挙がるようになってほしい」と期待を込めた。
専大松戸の平野大地投手も昨年秋は左の肋骨を痛めていたが、関東大会ではリリーフで準々決勝、準決勝、決勝と連投し、最速151キロのストレートをやや抑えながら、幅を広げた投球を見せていた。現在は「完璧に近い」という状態といい、センバツでは藤浪投手と平生投手(宇治山田商)が記録した153キロの更新を目指す。
また、大会NO.1投手の評価を得るために大阪桐蔭の前田投手や仙台育英の高橋煌稀投手、湯田統真投手を意識し、「全国の舞台に立っている投手に負けないピッチングをしたい」と意気込みを見せる。持丸監督も「平野は先発でいかせようと考えています」と話している。
広陵の真鍋慧選手は190cm95kgの体から、高校通算49本塁打の抜群の飛距離を見せる。昨年のセンバツでは2試合で7打数4安打1打点だったが、ホームランは無く、納得の行く打球を打てなかった。昨秋の明治神宮大会では大阪桐蔭の前田投手からホームランを放つなど2本塁打を記録しており、今年こそ甲子園でのホームランを狙う。
中井監督は花巻東の佐々木麟太郎選手を意識しながら真鍋選手を評価し、「打つことに関しては別格。最終的には佐々木に勝ってほしい」と期待を込める。秋までに世代NO.1スラッガーとしてドラフト会議を迎える選手になる。
この他の選手
この他には報徳学園の堀柊那捕手や履正社の俊足外野手・西稜太選手も超高校級の打者としている。
光の升田早人投手はきれいなフォームからの質の良いストレートが魅力、英明の寿賀弘都投手も4番を打ち、140キロの球を投げるセンスがあるとした。沖縄尚学の東恩納蒼投手は明治神宮大会で仙台育英を8回無失点に抑えた。チームの知花慎之助選手は秋の公式戦で打率.676を記録している。
氷見の青野拓海投手は北信越大会1回戦で延長12回192球を投げて完封勝利をしている143キロ右腕で、捕手としてもプロが注目しているという。北陸の友廣陸投手も4番打者として打撃も注目される。
東北では仙台育英の高橋煌稀投手、仁田陽翔投手、湯田統真投手が注目される他、東北のハッブス大起投手も145キロを記録する。
関東も東海大菅生の日當直喜投手が長身から148キロの速球を投げ、健大高崎の小玉湧斗投手もストレートの回転数が2300〜2400回転と質が良く伸びがある。
東海では東邦の宮國凌空投手が最速149キロを投げ、2年春から主戦をつとめる。常葉大菊川の鈴木叶捕手は強打が持ち味で肩の強さも魅力。
まだいるセンバツ注目選手 ー 日刊スポーツ紙面
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