山形中央が優勝候補の鶴岡東に勝利、プロ注目の武田陸玖選手が投げては9回7安打7奪三振2失点、売ってはホームランなど4打数3安打1打点の活躍を見せ、視察した7球団のスカウトからも絶賛の声が上がった。
プロでも二刀流へ
まさに一人だけ異次元に見える。山形中央の武田陸玖選手はこの日、優勝候補の鶴岡東との試合で先発すると、自己最速タイの147キロを記録したストレートと変化球を組み合わせ、9回を7安打7奪三振で2失点に抑えた。
そして打撃では1点を追う8回2アウトから、逆方向に左中間の芝生席に同点ソロホームランを放つなど4打数3安打1打点、チームもサヨナラで勝利した。「最初から苦しい展開になると思っていた。とにかく全力で、とやっていただけです」と話し、奈良監督も「代える気もなかったです」と143球を投げた。
この日は7球団のスカウトが視察し、
巨人・榑松スカウト部次長:「投げるのも打つのも今年の高校生ではトップクラス。言うことないです」
北海道日本ハム・白井スカウト:「真っすぐ、変化球ともに良い。打撃も1人だけ雰囲気が違う」
と投打に高く評価した。
武田選手も「やれるならやりたい」と話し、プロでも二刀流としてプレーすることを目指す。147キロ左腕で高校通算31号の左のスラッガー、北海道日本ハムに昨年、ドラフト1位指名された矢澤宏太選手のような形での二刀流の姿が描ける。


打力のある投手ではなく本物の二刀流だ。ネット裏では7球団のスカウトが視察。日本ハム・白井康勝スカウトは「真っすぐ、変化球ともに良い。打撃も1人だけ雰囲気が違う」と高評価を与えた。プロ入りを熱望する武田陸は「やれるなら(二刀流を)やりたい」とプロでも二兎(にと)を追う考えだ。

スタンドにはNPB7球団のスカウト陣が集まり、逸材を高評価した。スピードガンで146キロを計測した巨人・榑松スカウト部次長は「投げるのも打つのも今年の高校生ではトップクラス。言うことないです」。チームとして9年ぶり、武田個人は最後のチャンスとなる甲子園出場へあと2勝だ。「これからは技術ではなく気持ちの勝負」と意気込んだ武田が、これからも投打で輝き続ける。
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