秋季高校野球近畿大会は準決勝が行われ、大阪桐蔭が京都国際に勝利した。149キロ右腕の1年生・中野大虎投手が3回無失点の好リリーフを見せた。
阪神、巨人スカウト視察
背番号11を付けた1年生・中野大虎投手は3−0の7回に登板すると、ストレートは巨人のスカウトのスピードガンで142キロ止まりだったものの、強さのある球で、低めに角度のある球があり、高めに浮く球も京都国際のバッターが空振りした。
9回はノーアウト1,2塁になるも、連続三振を奪って2アウトとし、最後はセカンドゴロで締めた。3回3安打4奪三振無失点の投球に「自分のレベルが上がったところを見せたかった」と堂々の投球だった。西谷監督も「ボールが上ずったり、ばらつくのも僕がバッターだったら嫌だなと。まだ1年生なので荒々しく投げてくれたら」と期待通りの投球だった。
この日は巨人の他に阪神の岸スカウトも視察し、「真っすぐが強く、変化球も器用。再来年のドラフト候補になる」と評価した。
名前に虎が入っているように、母方の祖父が私設応援団を率いた大の阪神ファンで、中野投手本人も「猛虎魂」を帽子のつばに書いている。「阪神の試合はよく見に行きました。日本シリーズも寮で見ています。将来は藤川球児さんのような真っすぐで押していけるプロ選手になりたい」と話した。
またこの日は1年生のスラッガーで村上2世と評価される吉野颯真選手も痛烈な安打を放った。「長打を打てるのが自分の打撃の強み。130メートルぐらい飛びます。今のところ高校通算は7本塁打。イメージしている打撃は低いライナー。自分は中距離ヒッターと思っていて、打球が上がればホームランという感じです」と話すスラッガーも、もちろんプロ入りを目指している。
2025年のドラフト会議では、同じ1年生の151キロ右腕・森陽樹投手とともに注目されそうだ。





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