センバツに出場する日本航空石川が、練習拠点としている日本航空高校と練習試合を行い、新2年生エースの猶明光絆投手が5回1失点と好投を見せた。
来年注目左腕
猶明光絆投手は184cmの長身左腕で中学時代から注目されると、日本航空石川では1年で142キロの速球を投げてチームのエースとして活躍し、センバツ出場に貢献した。
能登地震の影響により山梨県の日本航空高校で練習をしている日本航空石川は、練習試合解禁となるこの日にその日本航空高校と練習試合を行ったが、エースの猶明投手は先発して5回1失点の好投を見せた。
「今年入って初めての練習試合で緊張して、少し力みが入ってしまいました」と話したものの、最速は140キロを記録した。中村監督は「コントロールが元々良い子なのに、制球に苦しんでいたのは予想外。アドレナリンが出過ぎていたのかな」と話したが、試合が進むにつれて持ち味の制球力も整ってきた。
この日は打線が15安打で12得点、新基準バットでも強打を見せた他、昨年秋にはベンチに入っておらず、能登地震で祖母宅で被災し、腰を骨折した祖母を背負って高台まで逃げ、避難所で生活をしていた福森誠也投手が3番手で登板し、2回3安打2失点の思いを込めた投球を見せた。中村監督は「福森は、うちの部員の中でも本当に大変な思いをした。彼の投げている姿に、私自身も目頭が熱くなった。背負っているものがたくさんあるのだろうな、その背中にたくさんの思いが乗っているのだろうなと感じた。福森だけではないですけど、石川の方、輪島の方の少しでも力になれればと思っていますので、彼らが頑張っている姿を見て、同じベンチにいますけど、下を向いていてはいけないなとと思いました」と話した。




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