侍ジャパンU18代表合宿開始、花咲徳栄・石塚裕惺選手が木製バットでフリー打撃に中日が評価

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侍ジャパンU18代表候補の強化合宿がスタートした。初日はフリー打撃や守備練習を行った。この日は12球団のスカウトに加え、メジャーリーグのスカウトも視察に訪れた。

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木製バットで

フリー打撃では花咲徳栄のドラフト1位候補遊撃手・石塚裕惺選手が光った。多くの選手が木製バットで思うように打球を飛ばせない中で、「3月に入ってから本格的に木のバットで練習もしてきた。一番は打撃をアピールしたい」と臨んだ石塚選手のバットからは鋭い当たりを連発した。「振りやすいんですが、詰まったり先っぽだと飛ばないので、難しいです」と話す。

このフリー打撃を視察した中日の松永スカウトは「飛ばす力があって、肩も強い」と評価した。守備練習ではセンバツでもその強肩を見せた大阪桐蔭・境亮陽選手の送球を捕りきれない場面もあり、トップクラスの選手の力を感じた。

その境選手は守備練習で外野から強肩を披露し、「守備力と機動力とおっしゃっている。自分は生かせるんじゃないかな」と小倉監督のプランに自分があっていると話し、小倉監督からは「もしかしたらあるかも」と投手としての登板の可能性についても話しをされたという。境投手は昨年まで投手としても投げており、最速146キロを記録する。

愛工大名電の遊撃手・石見颯真選手は、センバツの初戦で報徳学園に敗れた後に木製バットの練習をしてきたと話したが、この日のフリー打撃では思うような打撃ができず、「まだ自分のスイングではないのかなとは思いました」と話した。プロ志望を口にしているが、阪神の筒井スカウト、「広角に打てて力もある。もともと昨年までは外野手。チーム事情で今年からショートを守れるセンスもある。どこまで伸びるか楽しみ」と期待した。

センバツで優勝をした健大高崎の箱山遥人選手は、木製バットについて「冬は練習していたけど、久々だったので難しさはあった。だけど、打撃のタイミングなどは、どのバットでも変わらない」と話したが、まずは捕手として「初めて組む投手だからこそ自分の観察力やコミュニケーション力が試されると思う」と、侍ジャパンU18代表の投手陣をリードする意気込みを話した。

大型左腕として注目される八戸工大一の金渕光希投手は「今までになかった経験だったのでうれしく思ったのと、選ばれたからにはしっかりアピールして頑張ろうと思います。自分のアピールポイントは笑顔なんですけど、練習でも試合でも笑顔をつくって、周りだったり監督やコーチにも良い印象を持ってもらえるかなと思います」と話し、投手陣を盛り上げている。183cmから最速144キロの速球を投げる他、打撃でも高校通算5本塁打を放っており、小倉監督からは打撃練習も行うように指示をされた。「自信はないんですが、ピッチングだけでなくバッティングでも活躍できたらいいなと思います」と話して前向きな姿勢を見せた。

代表の小倉監督は今回のメンバーについて「選考にあたり、投手力、守備力が高く、機動力のある選手を重要視した」としており、この日も「確実性のある野球を求めないといけない」と話した。

またこの日は、侍ジャパントップチームの井端監督も視察し、「大学生に限らず、それに負けないぐらいの高校生が出てきたら考えます。今後ここから上の世代で入ってきてほしいなと」と話した。

2日目の今日は紅白戦が行われるが、石塚選手は「甲子園に出た投手と対戦したいです」と話した。

侍ジャパンU18代表候補メンバー(2024)
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