春季高校野球神奈川大会では、準決勝で東海大相模と横浜高校が対戦し、東海大相模が5-1で勝利した。
成長した姿見せた3年生
神奈川の2強と言えば、長らく東海大相模と横浜高校だったといって良いだろう。しかし最近は両チームとも監督の交代があり、全国制覇をした時のような他の高校を寄せつけない強力なチームにはなっていなかった。
この日の神奈川大会準決勝では、その東海大相模と横浜高校が対戦し、東海大相模が198cmの藤田琉生選手の投打の活躍で5-1で勝利し、関東大会出場を決めた。
藤田投手は2-0で迎えた4回に、ノーアウト1,2塁で横浜の4番・椎木卿五選手と対戦したが、「強気に攻めた」とストレートを続けてフルカウントとし、最後はチェンジアップで空振り三振を奪った。「直球で押せたので、チェンジアップが生きた」と話した。
9回にはダメ押しとなる3ランホームランを放ち、投打に活躍を見せた。198cmの大型左腕として入学時から注目されたが、なかなか結果を出せずにここまで来た。しかし今大会は桐蔭学園戦で公式戦初完投初完封を記録し、いよいよそのポテンシャルを発揮し始めた。
1年生にプロが評価
横浜高校は注目の1年生・織田翔希投手が先発をした。2回途中で2失点し降板したものの、183cmから角度のあるストレートを投げ3つの三振を奪った。
2回途中から登板した若杉一惺投手も137キロを投げる左腕投手で、5回までを変化球とストレートを丁寧に投げて抑えた。「緊張はあまりなくて、やってやるぞという気持ちで行きました」と話した。
織田投手には視察した埼玉西武の渡辺智男アマチーフ補佐が「ポテンシャルはいいものを持っています。体全体で投げられるようになると、より安定力が高まってくると思います」と評価した。
横浜高校は今年の1年生が全国で注目された選手が多く話題となっている。これらの選手がどのようなチームを形作っていくのかが楽しみだ。


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