北の怪腕・田中稜真投手が自己最速を更新する151キロを記録し大台に乗せた。この日は巨人とオリックスが3人、北海道日本ハムは4人で視察するなど10球団のスカウトが視察した。
兄を超える
この日は先発投手が3点を失い、2回になおもノーアウト満塁という場面で田中稜真投手が登板すると、最初の打者を148キロのストレートと変化球で追い込みファーストファウルフライに打ち取る。そして次の2番打者に対して151キロを記録し、自己最速を3キロ更新してセカンドゴロに打ち取る。3番もセンターフライに押さえて追加点を与えなかった。
その後は9回まで8イニングのロングリリーフとなったがわずか1安打に抑え、味方も4回に同点に追いつくと、7回に勝ち越して5-3で札幌大谷に勝利した。8回1安打5奪三振、7回に2つの死球を与えるなど終盤にストレートの質が落ち、まだ本調子ではないと見られるが、「どこまで直球が通用するか楽しみにしてきた」と札幌の強豪にストレートで勝負した。
150キロの大台については「調子が良ければ、いつ出てもおかしくなかった。球場で出せたのは結果として良かった」と話す。千葉ロッテでプレーする兄の田中楓基投手が高校時に記録していた150キロを超えたが、「スピードは勝てても、質は気になるところ。野球人としては兄がまだ上のところにいる」と話した。
この日は10球団のスカウトが視察し、巨人とオリックスが3人態勢、地元北海道日本ハムは4人態勢で視察した。
巨人・青木スカウト:「アベレージで140キロ中盤くらい。日に日にレベルが上がっていて、真っすぐの伸びも良くなっている。元からスライダーもいいけど、さらにキレが良くなってきた」
オリックス・小松スカウト:「どんどん勝負できるし、これからまたスケールが上がってきそう」
北海道日本ハム・白井スカウト:「順調だね」
北の怪腕から全国の怪腕へ、次はセンバツに出場した北海と対戦する。。「夏につながる勝ち方、夏のためにどういう戦い方ができるか」と田中投手は甲子園を見つめた。



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