夏の高校野球徳島大会は決勝が行われ、プロ注目の阿南光・吉岡暖投手が延長10回までを投げたものの最後に力尽きた。試合後にプロ志望を表明した。外野手の福田修盛選手は社会人野球に進むことを明らかにした。
6球団が視察
146キロの速球を投げ、センバツでもベスト8に進出する好投を見せた吉岡暖投手、この夏の徳島大会も4試合全てで先発マウンドに登った。この日も140キロ台のストレートとスプリットなどの変化球を織り交ぜ、5回まで無失点に抑えた。
しかし味方が2点を奪ったその裏に、1アウト2塁からボークで3塁に進塁させて犠飛で1点を与えてしまうと、7回には1アウト3塁からスクイズで同点に追いつかれた。そしてなおも2アウト1塁の場面で、勝ち越しの2ベースヒットを浴びた。
それでも8回、こちらもプロ注目の福田修盛選手が同点となるソロホームランを放ち追いつくと、試合はタイブレークに入った。タイブレークでは先攻で2点を奪ったが、その裏に2点タイムリー2ベースをで同点に追いつかれると、1アウト2塁と続くピンチでタイムリーヒットを浴びてサヨナラで敗れた。全試合を投げぬいた吉岡投手が最後に力尽きた。
この日は6球団8人のスカウトが視察、阪神のスピードガンで142キロを記録したが、山本スカウトは「準々決勝はよくなかったが、準決勝から調子は上がってきた。完投能力がある。コンビネーションで勝負するピッチャー。変化球は相変わらず切れている。真っすぐも変化球も同じ腕の振りで投げられる投手。コントロールも悪くないので安定している」と話し、投手としての能力の高さを評価した。
吉岡投手は今後について聞かれると、「プロ志望でいきます」と話した。そして「高校野球で一番の思い出は日々の練習。徳島で一番練習してきたと思う。進路がどうなるか分からないが、また一から鍛え直します」と、これからも鍛錬を続けていく。
右腕投手として総合力が高く、体もしっかりとしていて早い段階でプロでも仕上がっていくのではないかと思う。阿南光は森山暁生投手が2022年に中日のドラフト3位で指名されているが、同じくらいの評価となりそうで、3位、または4位での指名となりそうだ。
福田選手は社会人へ
この日、ソロホームランを放った福田修盛選手も強打の外野手としてセンバツでも注目されていた高校通算20本を放つ左の外野手だが、進路について聞かれると、「社会人野球に進み、3年後のプロ入りを目指します」と話した。
現在、行われている都市対抗野球の本戦に、来年、再来年にも福田選手の姿を見たい。そして3年後、社会人を代表するスラッガーとなってドラフト候補として注目したい。
コメント